両神山  2011年7月9日  天気:曇り後雨

秩父多摩甲斐国立公園に属し、埼玉県秩父市と小鹿野町の境目にそびえる両神山は、山麓から望むと鋸の歯のような岩峰を連ねた山容を見せてくれます。江戸時代にはこの場を修験道場にしていた歴史があり、古くから両神山を山岳信仰の対象として捉えていたようです。両神山、埼玉県の中で最も標高の高い山と言われています。クサリ場があるため難度は比較的高いかもですが、まずは行ってみるしかない(*゚▽゚*)

 6時20分 秋津駅


JR武蔵野線の新秋津駅から10分ほど歩き、西武池袋線の秋津駅に向かいます。そこから所沢駅まで各駅電車に乗り、所沢駅からレッドアロー号(特急電車) に乗り換えます。今日のレッドアロー号は乗客そんなに乗ってないですね~のびのび出来ていいんですが・・・

 7時55分 西武秩父駅


西武秩父駅に到着。早速両神山へ向かうバス停を見つけます。バスに乗り遅れないよう時間を気にしながら動いていますが、これが毎回焦るんですよね~。乗り遅れたら本気でマズイですから。

 9時00分 小鹿野町役場でバス乗り換え


両神山に向かうためには途中で必ずバスを乗り換えなくてはならなく、これが正直手間がかかります。でも次に乗るバスもタイミングよく来てくれるので、そんなに気にはなりませんでしたね。場所移動もナシです。ただ数分間と言えど待っている間は本気で暑いです・・・。待合所があるので日陰に隠れましょう。今日の日差しは本当に強い強い(汗) 気温は34度で暑い暑い(>_<")

 9時40分 日向大谷口と両神山荘



両神山の登山口、日向大谷口に到着しました。ここで最後の準備をして出発となります。道路右わきにある階段を上り、そして両神山荘まで向かいます。ただ両神山荘に行くと進み過ぎになりますのでご注意を。標識通り、山荘手前にある分岐点を左に曲がります。登山BOXがその途中にありました。

 登山届けを提出して出発


綺麗な樹林帯の中を歩くこと数分、空を上げると嫌な黒い雲が見えます。絶対に雨を降らす雲で間違いないでしょう・・・となると恐れるのは雷。まだゴロゴロ音はしていませんので平常心で進みます。

 清滝小屋へ向かいましょう



会所(かいしょ) ってポイントがあるハズなんですが、どこだか分からないまま通過。しかも途中で道を間違える凡ミス。すぐに気が付いて修正しましたが、後日そこも清滝小屋に続く登山道であることが分かりました。ただ踏み跡が見えづらく、あまり通っていないため危険です。難易度は高いと言われています。

 11時30分 汗ダラダラで清滝小屋


暑い、本当に暑い、めちゃくちゃ暑い!! 風が吹くと生温い!ゼーハーゼーハー言いながら清滝小屋に到着しました。スタート地点から3.5km歩いてきたようですが、気分はもっともっと歩いた感じです。暑さとか道迷いとかで相当精神にきているようです(笑) こりゃマズイな・・・(;´ρ`)

 こんなクサリ場が出てきます


清滝小屋の休憩中、こりゃマズイと思って元気を出すため炭酸飲料を飲み干しました。炭酸が喉に沁みる・・・くぅ~!疲れがぶっ飛ぶぜ。あ、これは持参品で清滝小屋では購入していませんので注意。清滝小屋は休業中です。さぁ~て、元気が戻ったので早速出発です。しばらくすると写真のようなクサリ場が出てきますが、雨に濡れたのでしょうか?岩が滑りやすくなっています。慎重に登っていきましょう。

 12時20分 すさまじい静けさの両神神社


山の奥に突然出てくる鳥居、神妙な趣があって何だか不気味な世界に見えてきます。傾斜が続く坂道やクサリ場、それも両神神社まで来ると落ち着いてきます。ザックを下ろして休憩しましょう。暑い暑い・・・

 頂上まで残りはあとわずか!


山頂直下にある一番大変であろうクサリ場です。私はひょいひょいと登って物足りない感じ。もっと険しい山だと思い込んでいたので、そのギャップに余裕が出てきたのかもしれませんね。足場用にと岩場が削られていて足を乗せやすいので、上りも下りも億劫せずに恐れずに行けると思います。

 12時45分 両神山の山頂に到着



山頂に着きました!ただ山頂はとても狭く、また座る場所も他の登山者に確保されてしまい立ちながらの昼食となってしまいました。10人いたら混雑間違いなしです。景色はご覧の通り、完全に雲に隠れてよく分かりませんね・・・って、おい!こいつ積乱雲じゃん!こいつかよ相手!そう思ったら、どこかでゴロゴロと音が聞こえた・・・マズ~イ!

 Danger!急いで下山します



雷の音がだんだん大きくなり始め、空もだんだんと暗くなってきました。カメラのモードを明るく設定して撮影していますので、そんなに暗くは見えませんが実際は嫌なほど暗くなっています。登山の鉄則!雷の音が聞こえたら危険!その場から撤退する!積乱雲は大雨に加えて雷を起こす夏の天敵です。

 15時30分 両神山荘に戻ってきた


でも間に合わず途中で本降りに遭いました。雷が頭上で閃光してかなり危うい状況です。そんな中、待ってましたと言わんばかりにゲゴゲゴとカエルがいっぱい出てきました。


両神山荘の乾燥室でズブ濡れになったカッパと雨まみれになったウェアの着替えをさせてもらいました。無理を言ってすみませんでした。もう蒸れて気持ち悪いったらありゃしないよ。なので、売店で缶ビールを購入。冷蔵庫の中で一番冷たいやつを選び、飲んで「くぅ~(泣) 」と一言。オーナーから「良い飲みっぷりだね~これ食え」と秩父名産の山菜を頂きました。何だかんだで和気あいあい。ワン公のグッスリした姿に癒されまくり。

 小鹿野町役場と西武秩父駅


左の写真が小鹿野町役場でバスの乗り継ぎ地点。往路と一緒で帰りのバスも途中で乗り換えなくてはいけません。疲れて大変ですが頑張りましょう。そうして西武秩父駅に到着となりました。右の写真は秩父市の代名詞である「武甲山」です!私がそう思ってるだけかもしれませんが・・・

バスの便を第一に考えた登山計画なら絶対に日帰りで帰れることでしょう。途中のクサリ場はそれほどと言った感じで私にとっては物足りない気分。それにしても豪雨と雷には本当に困った困った。雨を待っていたかのようにカエルが道に出てきて、これを踏まないように慎重に歩かないといけないんですから。トータル5匹は出てきましたね。もう雨よりカエルを避けるほうが大変でしたよ(笑)