安達太良山  2014年9月28日  天気:晴れ

今回の登山、私は"御嶽" に行く計画を立てていましたが、疲労の関係もあって急遽別の山に行き先を変えました。噴火のニュースを見た時、全身に身震いが走ったのを今でも鮮明に覚えています。「亡くなられた方々のご冥福を祈り、被害に遭われた方々のご家族とご友人に心からお見舞いを申し上げます」 急遽変更した山は福島県の安達太良山。マイカー利用の弾丸登山を繰り広げます(笑)

・・・アクセスについて・・・

マイカー利用ですから片道250kmは根性で走りました(笑) 安達太良山と打ってもカーナビが反応しないこともあるため「あだたら高原スキー場」で打ち直しましょう。距離があるため適度な休憩を挟まないと事故を起こすかも。電車利用であれば二本松駅からタクシー(約5,000円) で奥岳を目指しましょう。バスを選んでも二本松駅から岳温泉までで、結局は岳温泉から奥岳までタクシーを利用することになってしまいます。

・・・所持品・・・

一応現在の状況を。奥岳では0.1μSvでくろがね温泉では0.06μSvとなっています。全体を通し登山道は全く厳しくないのでストックは不要と言えば不要ですが、使っている方も多かったですね。汗拭きタオルや日焼け止めクリームもあると良いです。今日は天気も良かったので私はカッパ、アウター1着、タオル、飲料水(1.5リットル) 、行動食、そして最も小さいザックで登っていきました。出発は5時頃でヘドラン不要。

 9月27日 23時20分 東北自動車道の久喜IC

下道でどこまで行けるか挑戦したんですが途中で死んだので高速に乗ります。高速道路と並行に走っているハズが、気が付くと距離がどんどん離されてしまい、近づこうとすると道じゃない道に連れていかれたり・・・そうして東北自動車道の久喜ICに到着。ETCゲートで前方のトラックがただいま停車中。

 23時50分 佐野SA

東北自動車道の名物の1つといったら佐野SAにある佐野ラーメンでしょうな(^_^) 早速止まって夜食です(笑) 駐車場には100台を超えるバイクが並んでいて物々しい雰囲気がありました。SA店内も思った以上に混雑していてとても深夜とは思えない盛況ぶりでした。平麺のちぢれ麺、さっぱり味のしょうゆ味。上手い(^o^)

 9月28日 3時25分 日付が変わり安達太良SA

途中2度の睡眠を取って安達太良SAに到着。深夜の効果もあり自動車の数も少ないので120km/hでグングン走れます。140km/hまで速度を上げるとオービスが反応する場合があるので注意です。赤切符相当の一発免停を食らいます。ここのSAにはウルトラマンがいましたね。その向く方向になにがあるんだ?

 目指すは安達太良山方面へ

国道459号線に入って岳街道入口の交差点を右折するのが正しいルートですが、直進した先にセブンイレブンがあります。だいたい200m程先ですね。GoogleMapだと建設前ですのでご注意。そして459号線から県道386号線に入り、またその付近にファミリーマートがあります。コンビニはこの2店舗しか見かけませんでした。そんで温泉神社の先には魔の6差路が出てきますので進む道を間違えないように!

 5時05分 1500台止まれるらしい駐車場

6差路で進むべき道を間違え10分のロスを食らいましたが、どうやら駐車場に着いたみたいですね。激コミを予想していましたが全然混んでいない状況のようで思わず拍子抜けです。太陽も上がりつつありますので早く車を止めて用意を済ませて出発しちゃいましょう。30台前後の車が停車してました。

 5時25分 まずは砂利道を歩きます

最短ルートはゴンドラリフト「あだたらエクスプレス」に乗って山頂を目指すルートですが、8時30分にならないと営業されないので地道に登山道を使って山頂を目指しましょう。まずは右斜め先にある標識の方向に従って砂利道を歩きます。民宿?の時計が狂ってるな・・・(笑)

 緑が多くて気持ちイイね~


民宿?の先に右に行くダミー道がありますので間違えないように。直進が正しいです。そして先に進むと今度は左手に折れる五葉松平方面の道が出てきます。私はくろがね小屋方面に向かうので直進します。この林道はグネグネしている道のため短縮路が所々に現れ、まぁ全部通っても10分の短縮くらいにしかならないかな?林道は車が走ってくることもあるのでご注意を。凄まじいダート道だこと(>_<)

 6時15分 勢至平です

だんだんと空が開放的に変わって勢至平(せいしだいら) に到着。ここは山頂方面くろがね小屋方面の分岐場所。紅葉シーズンに入り始め木々が色々な色彩へ変化していますね。ここから直射日光をダイレクトに受ける場所に入るため、帽子や日焼け止めクリームなど紫外線防止対策をしておくと良いですよ。

 おぉ!紅葉一色だ!

まさか10月手前でこれほどまで綺麗な紅葉に染まっていたとは・・・

 6時35分 くろがね小屋

登山口から1時間10分でくろがね小屋に到着。標準タイムから40分の短縮!通年営業のくろがね小屋には名物とも言えるかな?温泉(硫黄泉) が湧いており、温泉付の山荘として多くの方に広く知られています。小屋内におじゃまして登山バッチを買い、入口前に備え付けられている温度計を見てみると10度。

 それじゃあ山頂を目指しますか

過去にはあった小屋から鉄山への直登ルートは硫黄ガス発生中のため完全通行止め。代わりに巻き道を使って山頂を目指します。いや~登るたびに紅葉に染まっていく山並みを見ると心が洗われる感じがしますよ(^_^) なだらかな斜面を歩きながら飲料水をガブ飲み。喉も潤って言う事ナシ!

 7時10分 峰の辻って名前の分岐点

峰の辻に到着。ここから山頂に向かうルートと、矢筈ヶ森(やはずがもり) に向かうルートに分岐します。どっちの道から行こうかな~?って少し迷いましたが、すでに山頂が見えてしまっていることですし、先に山頂に行きましょうかね?写真左にある"こんもり" した山が安達太良山の山頂です。

 意外に歯応えのある坂道

山頂が近付いてきましたが、その手前の坂道がなかなか手ごわいぞ。ゆっくりペースを作りながら一歩一歩と距離を縮めていきます。高山植物ないかな~ってキョロキョロしながら歩きましたが、さすがに寒くなってきたこともあるし、結局は何も見つけられませんでした(泣)

 ラスト分岐点を通れば・・・

さぁ山頂は目の前だ。さすがに出発時間が早いだけのことはあり周辺には誰もいませんよ。

 7時30分 安達太良山の山頂・・・か?

山頂の標識が立っていますが、本当の山頂は前方に見える先端です。

まさかのクサリ場が登場します。登る時は不要ですが、下りるときには重宝しそうですね。山頂へは右回りと左回りのルートがとられていてクサリ場は右周り。左回りは鉄ハシゴが立てかけてあって、こちらは少々軟弱に見えて不安要素いっぱいです。なんかいつかは必ず折れ曲がりそうで怖い(>_<)

 山頂に立ったぞ!

おぉ、素晴らしい絶景が広がっていましたね(^o^) 前方奥に見える山が磐梯山かな?

南側の景色です。目の前に見える山が和尚山らしいですが、本当のところは分かりません。

色彩(灰色とか茶色とか) が残る中央の山が鉄山で、さらに奥に見える青い山が箕輪山です。まさかの2時間で登頂してしまい呆気ないと言うか簡単と言うか・・・でもいいか(^_^) 山頂でSB端末の電波が入ったため親しい方へLINEやらメールを送りました。「山頂着いた~」って言うリアルタイム速報を(笑)

 8時10分 真っ白な沼の平

大きな写真が矢筈ヶ森直下分岐の近くにある沼の平。あの白い部分が硫黄の塊であり、有毒ガスを耐えず噴出しているため立ち入ると知らぬ間に気を失う恐ろしい場所です。このまま帰るのも勿体ないので鉄山まで上ろうと考えたところ、沼の平らに出会いました。あれも噴火口なので長くはいたくない・・・過去に遡ること明治33年の爆発によって直径500mの噴火口が出来上がったのが始まりらしい。

 鉄山手前にガレ場が出現


鉄山までは山頂から40分程の距離。ガレ場が途中にでてきますが全く問題ないのでズカズカ歩いていきます。鉄山直下は崖のため直登ルートは存在しません。回り込んで山頂を目指すルートしか存在しないので、鉄山の左手につながる鉄山避難小屋ルートを歩いて回り込んでいきましょう。

 8時45分 鉄山の登頂成功

さらに奥に箕輪山が見えますが、さすがに歩くとなると1時間30分は余計にかかるので縦走はここで終了。

前方の最も高いピークが山頂の安達太良山です。今日は風もなく本当に穏やかな天気。ちょうど朝ごはんタイムになりましたので朝食をここで取りましょう。ついでに昼寝も(笑) 耳を澄ませば鳥の鳴き声が聞こえてきますが、なんだか荒々しい鳴き声。ツバメのような鳥がスゴイ速さで旋回しており写真に収められず。

 もう一度山頂に向かいます

帰りはゴンドラリフトに乗りたいため山頂にもう一度引き返します。自分の体力がどれだけ低下したのか知りたかったため山頂まで走って向かいましたが、山頂まで行けるワケなく、400m走った辺りで息が上がってバテバテ(汗) なにやってるんだ私は?それと山頂に向かう登山者の数が増えてきましたね。

 9時30分 ゴンドラリフト乗り場へ下山開始

下山開始です。この時間から登ってくる登山者とすれ違う回数が多くなりました。ゴンドラも営業開始ですから大勢の登山者が山頂へ向かってきていることでしょう。そうして歩くこと10数分・・・スゴイ紅葉と出会いました!これはスゴイ!色鮮やかだ!何か光がレンズに入ったらしく色が濃くなってしまったんですが、まぁいいでしょう(^_^) 私も他の登山者も一緒になって足を止め写真撮影開始(笑)

 すれ違い人数は500名前後かな?

下りるたびに多くの登山者とすれ違います。10名グループ、20名グループ、最大で40名グループとすれ違い、それが5回ほど繰り返され立ち止まることが多くなってしまった。でもそれも仕方ない。何しろ紅葉がとても素晴らしいんですから。さらに下ると50名ほどの登山者が紅葉の山を撮影していました。

 だんだんと機械音が響いてきました

しだいに機械音が響いてきましたね。ゴンドラリフトまではもう少しです。それはさておき、初級の山と言われている安達太良山ですが、そこをハイヒールで登ってくる強者グループがおりました。体力の限界になったタイミングでバッタリ会い、「あとどれくらいで見晴しの良い場所に着きますか?」と言われたもんだから「あと20分は・・・」と答えたところ、顔の表情が強張った。さすがにハイヒールはマズイですよ!

 10時20分 薬師岳展望台より

「この上の空がほんとうの空です」 高村光太郎の著書、智恵子抄(ちえこしょう) で安達太良山の存在は有名になりました。写真中央部に見える突起が安達太良山の頂上であり、またの名を乳首山(ちちくびやま) とも呼ばれています。薬師岳展望台からこの景色は見られます!

 10時35分 ゴンドラリフトに乗って無事下山


ゴンドラリフトに乗って駐車場に戻ってきました。片道950円となります。下に降りてお土産店を眺めていたところ缶ビールを見つけてしまった。飲んだら飲酒運転・・・でもノンアルコールビールなら大丈夫!1缶だけ購入して思いっきり飲み干す。くぅ~これはたまらないぜ(^o^)

 駐車場は満車でした

駐車場はほぼ満車の状態で駐車待ちの車が何台もつながっていました。1500台も止められるかどうかの真意は定かではありませんが、せいぜい200台くらいしか止められないんじゃないかな?さて帰りの高速渋滞を気にしつつ足早に駐車場を後にします。渋滞に巻き込まれると帰宅時間+2時間は軽くかかります。

 11時20分 道の駅 つちゆ

近くに道の駅がありましたので立ち寄ってみましょう・・・って、ここも大渋滞だ(>_<) 運よく駐車できて良かったよ。標高の高い場所にある道の駅で、展望台からの景色は良く、また周囲の山並みもハッキリ眺望でき、こういう場所の道の駅って好きだな~。軽く休憩し終わったら今度こそ都内へ帰宅します。

 じゃあ高速道に入りますぜ!

福島、白河、郡山・・・ずいぶん遠い場所まで来たな~って感想がポロリ。これから東北自動車道に入り250kmほど走って都内に向かいますが、北海道で通算900km走った経験が活かされたのか、それほど大変だなぁ~って気持ちはありません。でも弾丸登山も250kmまでが限界だなと悟りました(笑)

 12時40分 まずここでギブアップ

那須塩原SAで最初の休憩タイム。すさまじい睡魔に襲われてしまったため急遽停車です。施設前に焼き鳥が売っていたので何本か購入して食べる!そんでコーラを飲む!そして寝る!これで少しは楽になるでしょう・・・弾丸登山の一番危ないところは交通事故で間違いないでしょうね(疲)

 13時50分 またまたギブアップ!

都賀西方PAで2度目の休憩に入ります。ダメだ~マジで眠い!ここではたこ焼を買ってブラックコーヒーを飲んで、そして寝る(笑) そんで気が付いたら1時間も眠っていた。今度は逆に目が覚めてしまったのか、休憩を1度もとらず都内に戻ることができてしまいました。睡魔は天敵ですね、もう。

渋滞を気にしつつ早めに帰ったんですが、後日談として実は渋滞は発生してなかったんです(泣) ほとんど寝ずの登山だったので色々な意味でショックでした(笑) 弾丸登山は正直きついものがありますが、今回登った安達太良山は最高でしたね。紅葉シーズン突入となり、これからは多くの山で色とりどりの紅葉景色を堪能することが出来るでしょう。さぁ次はどの山に登ろうかな~(^_^)

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コメント: 2
  • #1

    ちゅーた (火曜日, 07 10月 2014 08:59)

    こんにちは!
    そして、無事にコメント欄を発見(^^)!
    今までのレポでコメントしたかったんですがコメント欄を見つけられずだったんです(´;ω;`)

    暗闇のウルトラマンの存在感がすごいですね!笑
    急に現れたらビクッとしてしまいそう。
    安達太良山は名前と、沼の平の景色からずーーっと行きたいなぁと思っている山です。
    やっぱりすごく良いっ!
    沼の平の生き物を寄せ付けない独特の雰囲気が、怖いけど綺麗です!

    北海道で身につけた長距離ドライブスキルが発揮されましたね!
    あの走行距離は凄すぎます。笑

  • #2

    YukiHide (火曜日, 07 10月 2014 22:43)

    ちゅーたさん、こんばんは!コメありがとうございます。
    あ、すみません・・・コメント欄を作っていませんでしたので絶対に見つけられなかったと思います(>_<) 特に意味はなかったのですがゴメンなさい。

    安達太良SA=ウルトラマンの組み合わせの真意が全然分かんないんですよね。遠くからでも存在感バッチりでしたよ。安達太良山は10月を過ぎると雪が降り始めるだろうから、今年行くとしたら今月中でないと登れないかも!? 沼の平はスケールがデカいので現地で見ると圧巻ですぜ。アイゼンがあれば雪の安達太良山にも登れますよ!

    いや北海道900kmの経験は過去の遺産になったかもです(笑) 250kmの距離を走って正直きついな~って何度も思いましたから。なので次はこれくらいの距離の登山の際は電車に切り替えるかもしれませんな(^_^)