南アルプス縦走③

 

2015年8月6日  天気:晴れ

レポ作成になんだかんだで約1ヶ月(完成9月1日) かかってしまいました。

昨日は北岳に登るだけで疲労困憊。まぁビールで回復したかな?今日は日本標高第四位の間ノ岳(あいのだけ) に挑戦する日。夕立の時間を考え朝早く出発するとともに、なるべく身軽にするため省ける物はテントの中にデポして出発です。昨日発生した夕立が今日にどんな影響を与えるか気になるところでしたが、そんな事は全く気にしなくていいほどの快晴でしたね。それでは3ページ目のスタート!

 4時20分 起床&出発

夏であれば外は4時でもう明るい。風が冷たく強いのでアウターを着込んで出発です。風で火が煽られてしまって危険なので朝ご飯は太陽が出てきてから(つまり山荘に戻ってきたら) 作りましょう。既に間ノ岳を目指す登山者がチラホラいますね。ヘッドライトを点けて私も出発です!

 まずは中白峰山


暗い道の写真はピンボケがヒドイので全部カット。載せても「なんじゃこりゃ?」です。さてさて、真っ暗な世界も太陽でどんどん空が明るくなり、でも温かい光がまだなのと標高3000mなのか思ったよりも寒い世界(>_<) ご来光までもう少し!私もちょっと休憩がてら、ご来光の瞬間を見よう。

 4時55分 中白峰山に登頂

標高3055m の中白峰山に到着。

写真中央やや右上が間ノ岳(近そうで遠い) 。山頂はまだまだ先だなぁ~。

 5時00分 ご来光のお目見えだ!

続いてご来光の瞬間!綺麗な雲海が大地を覆い、その中から太陽が顔を出す瞬間は富士山だけでなくどこの山から見ても美しい・・・真っ赤な顔が出始めた瞬間、「温かい光だ~!」って声がどこからか聞こえてきました。太陽が出ちゃえば寒くないので、ここでアウターを脱ぎます。

 続いて間ノ岳へ!


間ノ岳までのルートは危険ヶ所ゼロで歩きやすい。アップダウンも所々にありますが、見た目より思ったほど少ない印象を受けました。ハイマツがチラホラあるので雷鳥いるのかな?ってワクワクしながら歩いていましたが、姿どころか鳴き声すら聞こえてきませんでした。

 標高3000mを超えた先に生息するチングルマ

チングルマくん、3000mでも元気に育つ姿、もうカッコいいよ!


中白峰山から間ノ岳までは1時間弱の距離。だんだんと山頂が近付いてきました。風が涼しく、空気が美味く、昨日はアルコール効果もありグッスリ寝られたので疲れは全くありません。

 5時40分 間ノ岳に立った!

きたぜ!間ノ岳に登頂!

滅多に見られない?逆さ富士ならぬ逆さ間ノ岳(笑)

もちろん富士山も綺麗な姿でお出迎え(^_^)

そんなことよりも山頂に誰もいない・・・記念写真は撮れませんでした(泣)

 6時20分 え?もう下りてきたの?

山頂からの景色を満喫し下山スタート。「え!? もう間ノ岳に行ってきたんですか!?」「(私) 4時30分には山荘を出たので」「早いね~」下山中に会話した写真の方々は、昨日北岳山荘の前で生ビール祝杯を上げた方々でした。後姿を一枚パシャリ(^_^)

 6時55分 北岳山荘に戻ってきた

北岳山荘に戻ってきました。意外に長い時間を感じたな。

朝食に山荘で売っていたカップラーメンを選択。この味・・・偉大だ・・・マジで美味い!富士山を見ながら食事をするってのは良いもんだね(^o^) さてさて、食べ終わったら撤収準備にかかり早々に出発です。こんなに晴天なんですが、午後になれば夕立がキッチリ発生します(汗)

 8時50分 下山スタート

久々に見た感動の一枚。

なんて言うか、上手く説明できないんですが、とにかく綺麗だった。


下山ルートをどうしようか散々迷いましたが往路と同じルートを選択。八本歯のコルまでのトラバースコースに花畑が広がっていると言う情報を手に入れたからです。このトラバースコース、途中に危なっかしい木の渡し橋があるんで通る際は要注意。補修中のようですし。

 高山植物たち(植物図鑑を参照しました)

ナデシコ(撫子) を見つけました。

タイツリオウギ(鯛釣黄耆) 漢字の場合はまず読めまい・・・

キンロバイ(金露梅) にミツバチ。

キタダケソウ(北岳草) は時期が合わず見られなかった(>_<)

 八本歯のコルを攻略中


八本歯のコル、上りが大変なイメージなんですが下りも侮れない。こけたら硬い石にガッチンコ。階段で滑ってもガッチンコ。グラグラ動く浮石も多く、マジでグギッってやったらヘリの救助が必要かも。

 悪魔だ・・・この道は・・・



八本歯のコル分岐を過ぎれば・・・またまた来ました「悪魔のハシゴ階段(笑) 」。上から見れば一目瞭然・・・急すぎます。すれ違った登山者の方に「ここのハシゴ階段きつくないですか?」って尋ねたら、「マジできついっす」「ここが一番苦しい」「しんどいです」「帰りたくなる」って言っておられました。やっぱりキツイですよね(疲) 下るのも結構シンドイです(>_<)

 10時10分 難所を通り過ぎる


難所の場所を通り過ぎ、やっとのことでザレ場に戻ってきました。ここからは疲れない!! でも太陽が上がって標高が落ちて暑さも増してきて喉がとにかく渇く。下山は山荘で購入した飲料水2リットルを用意しましたが、早くもここで1リットルが消えました。命のロウソク残り1本・・・

 11時25分 チップ制公衆トイレの分岐点

予定より早く下りてきてしまったので、ちょっとルート変更します。そうなると白根御池小屋に行ってみたいよな~(ビールが飲めるし ⇒ これが目的) 。ここから30分の距離、もう迷わず直行!

 白根御池方面へ進みます



多少のアップダウンがあるものの、平坦の道が多いので思ったより疲れは出ません。木々が上手い感じで太陽の光を遮ってくれるので、涼しくはないんですが逆に暑くないので助かります(^_^)

 11時40分 白根御池小屋


これから北岳を目指す登山者の方で溢れています。でも大丈夫なのかな?今からの出発って、夕立がきたらひとたまりもないぞ・・・。心配です。私は朝食カップラーメンだけだったので腹が減って減ってダメだ、ってことで昼食タイムです。重い荷物をドッコイショ。疲れた・・・

まずは生ビール。これは外せない!

続いて焼き鳥丼にまたビール(笑) 七味唐辛子が使い放題だったのでメチャクチャ振りかけたら店員さんに「そんなにかけて大丈夫ですか!?」と驚かれ&心配されてしまいました。大丈夫です!腹が減っては戦は出来ぬ。バクバク食べても足りなかったのでソフトクリームをこの後に食べました。

 12時35分 一気に下りちゃいましょう!


いや~美味しかった!ほろ酔いしながら下山してます(危) でも細心の注意を払って下山してますので大丈夫大丈夫♪ って言う奴ほど信用できないもんですよね(笑)

 野生のオコジョを捉えた!

ガサガサ・・・ガサガサ・・・ぴょんって出てきたのはオコジョ!初めて見ました。

 左ひざに激痛が走ります



これまで我慢してきた左ひざがとうとう壊れた!いつもと違う膝ガードを使っているためか予定よりも早いタイミングで激痛が走ってきました(>_<\\) やばい・・・痛すぎてマトモに歩けない。幸いだったのが"壊れたタイミング" が下山中であって広河原山荘(スタート地点) に近かったことです。

 13時40分 ここは、最初の分岐点じゃないか!

白根御池山荘から広河原山荘の坂道は言われてた通り急坂でした。なので膝を痛めないよう一歩一歩ゆっくり下りて・・・そして気が付いたら最初の分岐点に戻っていた!あと1時間くらい歩くんだろうなと思った矢先の出来事だったので、これには心から助かった・・・と思いました。

 13時50分 広河原山荘

広河原山荘に到着!ビールでまたまた祝杯上げました。

ビールの写真はさすがにウザいと思ったので割愛してます。

広河原山荘のテント場。昨日より少し増えたかな?

 13時50分 案の定、夕立発生

広河原停留所まで歩いたら突然夕立発生!雷も鳴り響いてます。予想してた14時に土砂降りが発生し傘を差さないと全身ずぶ濡れになるほどの雨量でした。この雨、登山中の方々にも影響が出ていると思いますが、大丈夫だったのか? ⇒ 後日テレビや新聞で確認しましたが事故報告はありませんでした。

甲府駅のバスが到着!

バスに乗って甲府駅に向かいます。あ~眠い・・・

 バスが超揺れる!


バスでウトウトしてましたが走行中のバスの揺れが半端なく全く寝れない(汗) 揺れる揺れる!道にデコボコがあるのかガッタンゴットン!何度か席から浮きました(汗) そのついでに頭を壁にガン!! すげ~痛かった・・・左の写真は夜叉神峠にある売店で、右の写真は芦安温泉駐車場です。

 17時00分 甲府駅に戻ってきた!

甲府駅に戻ると蒸し暑さが戻ってこれは萎えた。帰りの電車まで1時間以上あるので、デパートのレストランで食事をしながら時間を潰しましょう。膝が痛いのでギコチナイ歩き方になってます(泣) 登山はタイツが一番ですね。次の登山はタイツを着用して挑みますよ。ホントに痛かった・・・(>_<)

最後まで読んで頂きありがとうございます!初めての南アルプス登山の感想 ⇒ 「疲れました(>_<) 」 歩いたことはないんですが、北アルプスの笠新道やブナ立尾根に匹敵するんじゃないかな~?って思ってたりしてます。次はもう少し涼しくなった時に改めて南アルプスを・・・、今度はどこにしようかな?赤石岳?聖岳?それとも別の山?すでに次の計画でワクワクしっぱなし。以上縦走レポでした。