谷川岳  2009年10月12日  天気:晴れ

2008年8月に登ってから約1年が経過しました。魅力の詰まった谷川岳にまた登りに行きたいって言う衝動が起こり始めています(笑) 季節は秋、紅葉シーズンに突入ですので、紅葉の中の登山を楽しみたいと思っての計画となります。今回は前回と同じくロープウェイで標高を稼ぎ、下山路は西黒尾根を使って下るコースを辿ります。もちろんのこと、西黒尾根のクサリ場に再トライです。

 5時30分 水上IC

水上ICを降りたのが予定よりも30分ほど早くなってしまい、この調子でロープウェイ駅に向かってしまうと完全な待ちぼうけを食らいます。ロープウェイの始発便は土日祝7時と決められていますので早く着いても意味がありません。余った時間を有効活用したいと思い、途中にある水上駅に向かおうと考えます。谷川岳駐車場までは40分少々の時間がかかりますので、30分間の暇つぶしですな。

 5時40分 最寄のセブンイレブン

水上ICから谷川岳ロープウェイ駅までの間にあるコンビニは、このセブンイレブン1件だけ。「まだ先にあるだろう」なんて考えて素通りすると確実にアウト一直線です。現地(ロープウェイ施設) で食糧調達をしようしても満足いく物は何も揃っていません。絶対にここで済ませましょう!

 5時50分 JR水上駅

30分の時間潰しを始めます・・・と言うか早速の寄り道です。ここはJR上越線の水上駅。谷川岳へ向かうルートの1つとなり、ここからバスかタクシーを利用して登山口に近付くことが出来ます。または谷川岳に一番近い駅の「土合駅」の選択もありますが、あっちはあっちで「モグラトンネル」があるしな・・・

 6時30分 谷川岳ロープウェイ乗り場

水上駅も土合駅も完全素通りしてロープウェイ施設に到着。もう秋ですね~車から降りるとヒンヤリした空気が漂います。ここの駐車場は500台ほど駐車できる大きさで、しかも料金は1日500い(大型指定だと1000円)!これからロープウェイの始発便に乗るんですが、始発便が動く前から長蛇の列。

 7時25分 天神平に到着です


ロープウェイを降り天神平に到着しました。今日は天候に恵まれ、谷川岳を見てみれば、山頂であるトマの耳とオキの耳までしっかりと見えます。さてさて紅葉はと言うと・・・、まだまだって感じでしょうか?数週間経てばさらに際立った紅葉に変わっていくことでしょう。

 雨に濡れた登山道


前日に雨が降ったようで登山道は少々ぬかるんでいます。それに今日は登山者の数も多いみたいで、渋滞に巻き込まれる回数が多いよ~。まぁゆっくり進むのも楽しいわけなんで、ここはもう開き直ってゆったり紅葉を見ながら歩いていくことにしましょう。

 8時20分 熊穴沢避難小屋

登山路の途中で見掛ける避難小屋で、ここまで食糧と寝具を持参すれば宿泊可能です。割かし過ごしやすい小屋であると某サイト情報で聞いていますよ。室内には宿泊者と思われる方が数名寝袋を片付けています・・・ってことは泊まったのかな?寝心地いかがでしたか?

 混雑のピークはこの辺りから


クサリ場が3ヶ所出てきますが、どれも大したことはありません。クサリがなくても登れます。でもクサリが用意されているってことは登りにくい道だよってコトなので、当然この辺りから渋滞が起き始めます。「滑らないように、焦らないように」。渋滞が起きても私は気にしません。ゆっくり進めて楽チンなのさ( ^∀^)   

 8時55分 ちょっと振り返って

ロープウェイ下車駅の天神平駅から1時間30分程歩いてきました。写真からじゃ見えないと思いますが、ロープウェイがどんどん天神平駅に到着しています。登山者の数はまだまだ増えそうですね。ここら辺から森林限界のラインを越えたようで、木々から一変してササが目立つようになりました。さてさて休憩もしっかり取ったことだし出発しようか。

 9時00分 天狗の留まり場

天狗の留まり場って場所に到着しましたが、天狗がこの岩に留まったんでしょうかね?どんな由来があるんだろうか?岩に登って記念写真を撮ろうとしましたが、他の登山者の方があまりにもたくさんいるので中止。スルーして頂上を目指します。

 肩の小屋を目指します

肩の小屋へ続く最後の上り坂です。道幅が広くなりましたので、この期を逃すまいと他の登山者を追い抜いていきます。その坂の途中で朝ご飯を食べている登山者の方がいましたが、今日は風もなく景色も良い最高のタイミング大事ですよね。美味しいだろうな(^_^) 私は山頂派なので山頂で朝食を食べますぜ。

 9時30分 肩の小屋に到着


坂を登りきれば肩の小屋に到着となります。ちょうど掃除の真っ最中のようですね。肩の小屋で飲料水を購入することが出来ますが、小さいジュースの缶(約200ml) だけでも400円と少々割高価格です。やっぱり持参してきた方が正解でしょう。山頂へは途中に見えるシャレた案内板が指す方向を進みます。

 9時40分 谷川岳トマの耳

「谷川岳トマの耳」って書かれた標識と一緒の記念写真。谷川岳の最高峰は、この隣にあるオキの耳になりますので山頂に到着したとはまだ言えないんです。景色を堪能し、十分な休憩をとったら出発の合図。今度こそ山頂のオキの耳に向かいます。オキの耳への上り坂もなかなか侮れません。

 オキの耳を目指す

疲れた方には結構なボディーブローが来るかもしれませんね。オキの耳へと続くこの上り坂も大変です。途中で休んでいる登山者の方へ、「こんにちは、もうひと踏ん張りですよ!」とエールを送ります。笑顔が返ってきました(^o^)/

 9時50分 谷川岳山頂オキの耳

ここが谷川岳最高峰のオキ耳です。またまた案内板との記念写真(笑) ここから一ノ倉沢や平標山(たいらっぴょうやまと読みます) に続く尾根が延びており、そちらを目指す方も今日はたくさんいます。景色に目を移しますが、まさに「山岳」の一言に尽きます。この雄大な景色を見ながら朝食を頂きます。無風で景色は素晴らしい・・・今日は最高の気分です。ヤッタね!

 10時30分 下山は西黒尾根

シャレた案内板の指示に従い西黒尾根を目指します。この辺りは濃霧が発生すると視界不明瞭になり道迷いが発生する危険な場所なので、そのためかは不明ですがデカい案内板が設置されています。トマの耳とオキの耳で景色を堪能した後は下山です。往路を戻るのはかなりつまらないので、ここは冒頭でお伝えした通り、西黒尾根を利用しての下山を選びます。本格的(?) なクサリ場が出てきますので高所が苦手な方は避けた方がいいかも。

 西黒尾根は急坂クサリ場

この高低差に驚く方は少なからずいると思います。「ザンゲ岩」や「氷河の跡」と言われる一枚岩など、クサリを使用しないと降りられない箇所が次々と登場するので、極度の緊張が走ってしまうと不安に潰されクサリ場を降りられなくなってしまう可能性があります。ガレ場も出てきますので落石にも注意を払う必要があります。

 11時40分 ラクダの背に到着

ラクダの背と書いて、ラクダのコブと読むらしい・・・



トマの耳、オキの耳、ラクダの背、谷川岳にはユニークな名称が多いですな~。西黒尾根の1/3ほど下りてきたでしょうか?ラクダの背に到着です。この先の尾根も岩場とクサリ場が連続して登場しますので注意です。焦らず慎重に歩きます。しだいにササから樹林帯へと景色が変わっていきます。

 樹林帯の中の下山路


樹林帯の中に入ればクサリ場は終了となりますので、もう安心。今日は西黒尾根を使って登る方はいませんでしたね。天神平からの天神尾根ルートと違って登山者数が激減しています。いつもは多いんだけどな・・・

 12時55分 ゴール地点の西黒尾根登山口


ただの林道も実は国道291号線と言う素晴らしい肩書きがあります(笑) そんでその林道に合流したら谷川岳のゴール。この道路、専用車両(と言っても一般の車) が走行していますので気を付けましょうね。西黒尾根を使って谷川岳を目指す場合、山頂までは4時間30分の距離なので、天神尾根ルートと違ってキツイです。クサリ場を今度は登りますからね~大変だ(汗)

 13時55分 ようこそ日本一のモグラ駅へ JR土合駅

片付けも終えて撤収。下山後の楽しみに入ります。谷川岳へのアプローチに最も近い駅が、ここ「土合駅」です。基本無人駅なんですが、シーズン時になると駅員が配備され賑わいを見せます。この駅を拠点として谷川岳を目指す方は、その夜、改札口や室内休憩所にテントや寝袋を使って一夜を明かしています。非常に寂しい駅です。それよりもモグラ駅と呼ばれるワケとは・・・こちらへ⇒(まだリンクはっていません!)

 15時55分 水上駅に再び

水上駅にまたまた寄り道しました。この時間ともなれば営業している店は増えますね。でもちょっと寂しいな。皆様、谷川岳へ行く際は「水上駅」からお金を払って向かいますか?それとも「土合駅」まで行ってモグラと戦いますか?私はもちろんのコト、モグラと戦います(笑)

5万分の1地形図の誤記によって、現在のトマの耳とオキの耳が谷川岳になってしまったらしいようです。今日の紅葉は見頃としてはまだまだでしたが、あと数週間もすれば紅葉の素晴らしさが際立つことでしょう。いつもは天神尾根のルートと辿るコースですが、今度は土樽駅から一ノ倉岳を攻めて谷川岳に登るコースも行ってみたいですね。なんたって魅力溢れる山なんだから。