霧ヶ峰  2009年10月3日  天気:雨のち曇り

関東圏内の山も着々と攻略し、たまには関東の枠を外れて関東圏外の山にも登りたい!と言うのは関東圏内の山頂から見える北アルプスの景色が、いっつも強烈なんですよね。槍ヶ岳とか奥穂高岳とか魅力の山が詰まっている山にいつかは挑戦してみたいんですが、まだまだ技術不足なので行けません。それでも長野県エリアの山に登りたい衝動があったワケで、今回のプランを計画しました。

 6時30分 霧ヶ峰高原入口

雨・・・降ってます。昨日の天気予報でも長野県には雨マークがしっかりと表示されていましたんで、雨でも仕方ないなって言う気持ちで挑んでいたんですが、やっぱり実際に行ってみると心が折れてしまいそう(泣) ここまで来たのに撤収となっちゃうんだろうか?

 6時40分 八島湿原駐車場


今回は霧ヶ峰を「八島湿原から入るルート」で計画を立てています。でも、見ての通りの完全なる雨。今日を楽しみにしていたんでしょうね。観光バスも何台か来ておりましたが、この雨じゃあがっかりするだろうな~。私は雨が止むかもしれないと言う一筋の希望を持ち、車の中で待機します。

 8時40分 さぁ出発です!

駐車場には6時に到着していましたが、気付いたら8時。2時間近く車の中で眠っていたようです。それでも待っていたかいがあったのか、外を見ると雨が弱くなっているのがすぐに分かりました。車を出て雨の状況を確認。「これなら行ける!」と、カッパを着込んで出発。

 木道を進みます

八島湿原から霧ヶ峰を回るルートは往復5時間程かかります。もちろん霧ヶ峰の山頂である車山へも向かいますよ。八島湿原スタートだと最初に木道歩きとなりますが、この雨の中です。濡れた木が滑りやすくなっています。転ばないように気を付けて歩きますよ。

 9時05分 鎌ヶ池キャンプ場

スタートから20分少々で鎌ヶ池キャンプ場に到着です。ここはテント泊も出来る場所なのかな?雨なので今日は誰もいませんが、ここでテント泊出来たら楽しいでしょうね~。満天の星空が望めますよ。これから蝶々深山(ちょうちょうみやま) 方面へと進んでいきます。

 坂道を上ります

これまで平坦だった道も山と言うことで傾斜が出てきます。まぁ大したことはありませんね。それよりどうでしょう?雨が止んできましたよ!止んだのを確認してカッパを脱ぎましたが、ササが雨に濡れていて、それに当たるたびに服がどんどん濡れていきます。なんだ・・・カッパを着なきゃ着ないで結局濡れるじゃん(悲)

 9時50分 物見岩って恐竜みたいですね~

「ガイドブックや地図にも載っている物見岩ってどんなモノなんだろうか?」・・・と、気にはなっていましたが、実際来てみるとこれはビックリ。自然に出来たのかな?何に見えますか?

 蝶々深山への道はガスに覆われている


この先に蝶々深山があるんですが、ガスって見えないですね~。この辺りで何名かの登山者とすれ違いました。「雨降りましたね~」「えぇ、本当に」。

 10時15分 蝶々深山

さっき会った登山者以外に誰も会わない中、黙々と歩いて蝶々深山に到着してしまった。天気が良ければスタート地点である八島湿原まで見渡せるらしいのですが、このガスガス状態なので何も見えず。ガスが晴れるか様子を見続けましたが何十分経っても回復の兆しナシ。

 紅葉の気配感じるかな?


ん・・・?雲が切れてきた?あれ?青空が見えてるじゃないか!青空が出たのを見て一気に気分が躍ります(使い方あってる?) 。紅葉に染まっていく高原が素晴らしいのなんの。もしかしたらもっと青空が出てくるんじゃないかと言う気配に期待ワクワク。このまま青空に近付いてくれたら嬉しいな。

 10時45分 車山乗越

出発から2時間経過で車山乗越に到着。ここから霧ヶ峰の山頂である車山に向けて急な上り坂が出てきます。・・・にしても今日は登山者の姿が本当に見当たらないな。そんなことをブツブツ考えていたら雲が出てきてしまいました(汗) さっきまであった青空が消えてしまった・・・

 山頂手前にある急な坂道

「車山へ続くこの坂道、けっこう大変じゃないか」。途中に出てくる階段も段差が高くって大変。もうそろそろ上り坂が終わるってあたりで、スキー場のリフトが目の前に出てきます。リフトに乗っている方と目が合いましたが、リフトに乗っている方も私もお互いに「こんな雨の中で!?」と思ったことでしょう。

 11時10分 車山の山頂は見事なガス状態

山頂に到着するも見事なガス。山頂にはリフトを使って上がってきた観光客の方や、別のルートから登ってきた登山者の方でビックリするくらい賑やかさがありました。ここで休憩を取っていたら雨がまた降り出してきたのでマズイと思って撤収。ここで車山に何回も登る年配の方から、「もし今日が晴れていたらここから北アルプスや富士山が見られるんだよ」と言う貴重な情報をもらいました。ちくしょう、悔しい・・・

 八島湿原直行ルートで下山


下山も往路と同じ道を辿って帰ろうと思いましたが、蝶々深山の上り坂手前にある分岐点を蝶々深山方面ではなく、別の道を使って帰ろうと考えました。同じ道じゃあ面白くない。このコースも直行すれば八島湿原に向かえるんです。あまり使っていない道なのか登山道は古そう。ササについた水滴がカッパに触れて、気付けばカッパもびしょ濡れ状態。

 八島ヶ原湿原の方向に進みます


この道は沢度(さわど) って場所に向かう直ルートになりますが、ガイドブックによってはルートが載ってない本もあるようです。でも心配ご無用。現地では標識がしっかりと立っているので不安に思うことはありません。ただ誰も通らないので心細い。お?だんだんと青空が出てきましたね。

 12時30分 鎌ヶ池キャンプ場

往路も通った鎌ヶ池キャンプ場に再び到着。ここから駐車場までは約20分の距離になります。気付けば太陽が顔を出し日差しも復活。ようやくカッパが脱げる。

 八島ヶ原湿原の綺麗な風景

八島湿原(八島ヶ原) の玄関口まで戻ってきましたが、朝の時とは全く違う風景が広がっていました。「へぇ~こんなにここって綺麗だったんだ」。ここから車山の山頂シンボル(?) である気象観測レーダーが見えました。あ、写真には写っていませんので。

 12時50分 八島ヶ原駐車場に戻ってきたよ


少し出発を遅らせていたなら山頂で綺麗な景色が眺めていただろう。なんだか残念な気分。そんなネガティブ発言も駐車場に綺麗に捨て去り、そして近くにあった展望台と呼ばれる施設に寄り道します。体が冷たくなっていたので、ここで温かいキノコ汁をむしゃむしゃ食べました(笑)

 14時30分 諏訪大社に立ち寄ってみました

帰りは中央道の諏訪ICから入りますが、その帰りの途中に諏訪大社を見つけたので立ち寄ってみましょう。まず目を見張るのが目の前に立つ大きな木!御神木でしょうか?写真には写しきれない大きさです。しめ縄も写真で見るより実物で見た方がデカく感じます。でも、もう・・・しめ縄ってレベルじゃないな。

 15時00分 とても大きい諏訪湖

さらに寄り道をして今度は諏訪湖に行きます。空を見上げれば「うろこ雲」が秋の季節を感じさせます。諏訪湖の周辺には公園があり、親子連れやサイクリングの方たちが賑やかに楽しんでいます。さてさて、空が夕焼けの色に染まり始めてきましたね。もう15時です。そろそろ帰宅しましょうか。

 15時40分 諏訪湖SAに緊急避難

高速道路に入った途端に眠気が襲ってきたので諏訪湖SAに入り緊急避難。少し眠りにつきます。休憩後にSA内を少し歩いてみましたが、諏訪湖の眺めが良いじゃないですか。結局晴れるんなら最初っから晴れてほしかったぜ。

基本が高原(原っぱ) なので、山と違って難しい道はありません。ただ車山を目指す場合は直前にある急な坂道を登らないといけないため、あえて言うならこの急坂が一番難関でしょう。今回訪れた霧ヶ峰、場所が長野県と結構な距離があり、また雨の降る中での登山だったの、正直クタクタ感は否めませんが、それでもやっぱり来てよかったなって思います。