富士山③  2010年8月8日  天気:晴れ

剣ヶ峰である3776mで記念写真を撮り一同大満足です。朝の時間になっても雲が全然晴れないため、休憩している時など風が吹くと体が一気に寒くなっていき危ない状況もしばしば。さぁ、お鉢巡りも終わって後は下山のみだ!下山って案外楽と思われがちですが、私にとっての富士山の下山は大変なんです。なんたって、あの砂ボコリの道・・・また通るんですから。

 9時40分 吉田口/須走口の下山道

3776mの剣ヶ峰への登頂を終え、1周2.4kmのお鉢巡りも終え、激混みする山口小屋での朝食を食べ、そして元気が出たところで下山と行きましょうか。上りの道と下山の道は完全に分かれているので間違えて逆走しないようにしましょう。標識も完備されているので間違いはないと思いますが・・・。この分岐点の近くに手洗場がありますが、使用料300円ですので小銭の用意を。

 下山は雲の中を歩いて行きます

手を伸ばしても絶対に届かない雲も、標高が高くなれば届くどころか雲の中に入り込むのも簡単簡単(笑) と、冗談交じりの会話を交えながら下山しているのですが、雨がシトシト降っていて気持ちブルーな状態になってきています。ただ晴れだったら砂ぼこりが舞っているハズなので、これくらいは我慢するか。

 ジグサグした道を下山中

雲の切れ目から山中湖が見えるようになりました。樹林帯の中をひたすら歩くのも気分が萎えるのですが、樹林の全くない富士山も景色が一向に変わらないので、こちらも気分が萎えます。標高も下がり、ようやく雲を通り抜け景色が見られると思ったら、また雲が下に・・・。雲が何重にも重なっているな。

 10時25分 吉田口と須走口の分岐点

下山路は砂地であり、とても滑りやすい場所のために随所に「スリップ注意」の警告板が立っています。その途中にある吉田口と須走口の分岐点ですが、疲れのために分岐を見落として間違った方面へ歩いてしまったり、自分がどっち口に戻ればいいのか分からなくなってしまったりする登山者の方が数名いました。「これってどっちに行けばいいの?」なんて話している登山者がいましたね(。`・д・)

 11時35分 7合目公衆トイレ

使用料として200円を徴収されますので小銭の用意をしておくと重宝しますよ。富士山の下山路は山荘の数が激減するので休憩をするような場所がとても少ないです。だから例えトイレ施設だけしかない場所であっても休憩を取ると言う意味では利用価値が大きいんですよね~。多くの登山者が休憩を取っていましたね。

 樹林帯の中に入っていきます

退屈で萎えるジグザグの下山路を下りきって、よ~うやく6合目に向かう直進コースに辿り着きました。本当に萎えたわ・・・この下山路。土ばかりだったジグザグの道もここから景色が一変し、ここからは樹林帯の道に変化です。

 12時25分 富士山に向かう登山者とすれ違い

これから雲の中を突っ切って富士山に登ろうとする団体ツアーがいます( ´Д`) 視界は不明瞭ですので足元注意で行ってらっしゃい。ツアー団体客とすれ違い、私たちは五合目に向かって歩きます。相変わらずの雲でドンヨリした空気ですが、雨が降らないだけマシかもしれませんね。

 12時40分 五合目まではもう少し


下山者の方も多いですが、富士山に向かっていく登山者の数もまた多い。ツアー客の方でしょうか?団体で向かう方がとても多かったですね。楽しそうに話しながら歩いていけるのがツアーの醍醐味かもしれませんが、ツアーは縛りがとても多いので私は参加しません。

 目の前に馬車が現れた

馬車が現れた!そう言えば背後からパカッポコと音がしていたけれど、まさか馬車が登山路を歩いているなんて。もちろん料金を支払えば乗車することは可能ですが、ここまできたら自分の足でゴールに向かいたい。仲間たちもその意見には強く賛同してくれます。なので馬車の記念写真を1枚。

 13時10分 河口湖五合目に到着!

吉田口ルート経由で河口湖口の五合目に到着となりましたが、いや~本当に疲れました(汗) ほとんど歩きっぱなしなので足の疲労は相当なものです。そして五合目も相当の賑わいでしたね。早く温泉に向かいたいって言う気持ちが強かったので、お土産を購入してすぐにバス乗車!・・・と行きたいところでしたが、バス待ち行列も相当の賑わいでしたよ(泣)

 14時50分 河口湖駅に到着!

バスの中は完全に爆睡でしたね(笑) いや、本当に(*´・∀・`) 河口湖駅に無事到着し、ここから温泉施設に向かいますのでタクシーに乗り換えします。すでに河口湖駅には登山者と思われる方が大勢集っており、登り終えたのでしょうか?缶ビールで祝杯を上げている年配の方たちが複数いましたね。

 14時50分 河口湖駅に到着!

温泉に入って気分リフレッシュ!そして仲間たちとの祝杯を上げてさらに気分リフレッシュ!疲れた体にビールが染みてとても美味しかった!温泉施設の中に食事処が併設されているので温泉と一緒に利用出来て便利です。「お疲れ様」、「登頂出来て楽しかった」などの労いの言葉で私もようやく安堵感。タクシーの運転手さんに記念写真を撮ってもらいました。

 17時25分 帰りは富士吉田駅から

温泉施設から富士吉田駅へもタクシーを使って移動。駅に到着直後、ホームで止まっていたフジサン特急の扉が閉まって出発してしまった・・・。あ~あ・・・次に来る各駅電車に乗っての帰宅となったか。それよりも明日の筋肉痛はどうなることでしょうかね?

これにて富士山登頂計画は閉幕です。全体を通して注意点を上げるとすれば「高山病」となるでしょうが、前回も今回も頭に軽い痛みが走っただけで危険なコトはありませんでした。その他としては寒さ対策もしっかり考えておかないとダメですね。他の登山者の方もダウンやウインドブレーカーなど着込めるものは着込んでいる様子でしたので。それにしても富士山の渋滞は相変わらずスゴイものだった・・・