美ヶ原  2010年9月21日  天気:晴れ

1986年より順次無料開放され、2002年には全面無料開放となったビーナスライン。この効果により蓼科高原や霧ヶ峰、美ヶ原高原などの観光地へスムーズに乗り入れる事が可能となりました。美ヶ原の登山基地である山本小屋から山頂の王ヶ頭(おうがとう) までは84mの標高差しかなく難なく登頂可能。高原を歩くなんて魅力満載じゃないか。これはもう行くっきゃないね。

 9時25分 中央道・原PA

平日に有給休暇(と言うより振替休日) を取得したかいがあり、高速道路もPAも見事なまでのガラガラです。そう予測を立てて6時くらいに家を出発し美ヶ原に向かってますが、その狙い通り、中央道も目立った渋滞はなく、PAも目立った混雑はありませんでした。やったね。

 10時35分 霧の駅で一回休憩します

諏訪ICを降りてから国道20号線40号線と車を走り、これからビーナスラインに入るぞって所に霧の駅と言う名の施設が出てきます。駐車場のスペースも大きく店内では売店やレストランもあって飲食可能。手洗も整っているので休憩には良い場所です。店内には霧ヶ峰Tシャツが売ってました。

 11時20分 山本小屋前には無料駐車場あり

ビーナスラインに合流してから山本小屋へは約1時間の道のり。意外と長い距離です。山岳道路でクネクネした道も多少はありますが、きついカーブはなく走行は楽かと思います。登山基地を山本小屋に決めた理由は最も容易に登頂できるから。また駐車料金は無料。売店、トイレもあって充実度は高い。

 11時50分 ゆったりした道


山本小屋から山頂の王ヶ頭までの標高差は84mで、やはりそれくらいの標高差だと平坦な道になるんですね。これじゃあ登山じゃなく完全に散歩だな(笑) 車が通れそうなほどの横幅がありますが、実際にバスが山本小屋と山頂にある王ヶ頭ホテルとの間を走行しています。

 12時00分 美しの塔

美しの塔に到着しました。何かの記念で建てられたんでしょうかね?右写真の看板には「この台地は、今からおよそ100万年前に火山の噴出によってできたもので、200余種にのぼる高山植物と蝶の多さは、特筆すべきものがあります」と書かれています。

 馬と笑う牛

牧柵に囲まれた牧場内をのんびり歩いています。美ヶ原の一部は牧場になっているんですね。牛だけかと思いましたが馬もちゃっかり牧草を食べています。途中で休んでいる牛と目が合ったのですが、どうでしょう?牛が笑っているように見えませんか?

 12時10分 「塩くれ場」って名前の場所


「塩くれ場」と言う不思議な名前の場所に到着です。まぁでもこれまで山に登ってきて、何度も不思議な名称に出会ってきているので別に不思議とも思わないか。山本小屋から王ヶ頭までの中間点にあたります。ん・・・?牛が何やら食べていますね?あんなに集まって何を?

 雲がだんだんとかかってきた

雲が山を覆うようになり視界が灰色になり始めています。風も冷たくなってきました。そんな中で見つけた自然の厳しさを象徴する木。枝も葉っぱも完全に曲がっています。この辺りは風が本当に強いんでしょうね。でも風が強いと言うだけでこうも見事に曲がってしまうとは・・・

 最後に出てくる急な上り坂

平坦な道だったのが山頂の手前だけは急坂。でもここを乗り切れば王ヶ頭に到着となります!雲っていてよく先が分かりませんでしたが、山頂に何やら電波塔のようなアンテナがゾロゾロと建てられています。山頂に電波塔!? すごい違和感のある光景なんですけど。

 12時45分 王ヶ頭ホテルと無数の電波塔

山頂に建つ王ヶ頭ホテルと、信州テレビなど公共利用を目的として建てられた電波塔たち。見事なまでの違和感ありありの光景(苦笑) ホテル前まで到着しましたが山頂近くにこんな立派な建物があったとは知りませんでした。これなら遠目からでもデカい施設だって分かりますね。山頂の王ヶ頭はホテルの裏側にありますので、空が雲で完全に覆われる前に行っちゃいましょう。

 13時00分 美ヶ原の最高峰 王ヶ頭

ここが王ヶ頭、美ヶ原の最高峰2034mの地点です。ガイドブックで書いてあったとおり入門レベルの山であり、登山と言うよりハイキングと言ったほうが適当かもしれません。王ヶ頭ホテルでは売店や食堂が整っていて休憩にお勧め。寒かったのでカレーライスを注文しました。美味しかった~

 日本じゃないみたいな景色

王ヶ頭に立たなければこの景色は見られなかった。美ヶ原にこんな景色があったとは。天気が良かったら北アルプスの眺望が望めていただろうけど、曇り空で何も見えず残念・・・と思っていた時に見た景色だったので、正直メチャメチャ驚いてニンマリした顔が戻らない(嬉)

 山本小屋に戻ります

迫力のある景色を見られ、カレーライスを食べて元気を取り戻し、あとは天気が崩れる前に下山できれば言う事なし。記念に王ヶ頭ホテルの中を歩いてみましたが、とても清潔感のある綺麗な室内。一泊に20000円前後はかかる本格的なホテルですが、一度は宿泊してみたいですね。

 なんとなんと馬が寄ってきた

遠くの方で歩いていた馬が、気が付くと柵の近くにまで来ていた。なんか嬉しいですね。頭に手をのせても怯える様子も身構える様子もなく・・・、でもエサに夢中で気にしてなかっただけなのかもしれませんね。最初は1頭だったのが、また気が付いたら3頭に増えていました。

 14時15分 山本小屋に到着


スタート地点から見えていたアンテナみないた建造物が、まさか山頂に建っていたとは。しかも数多いね。帰りは王ヶ頭ホテルと電波塔を見ながら下山をしています。本当に最初っから最後までずっと見えるね。美しの塔を通り過ぎ山本小屋に戻ります。本当に本当に散歩でしたね。

 15時40分 道の駅 マルメロの駅ながと

夕食のために横川SAに売られている「峠の釜めし」を買って帰りたいので、上信越道の最寄ICを目指して北上します。その途中にあった道の駅。横に長い施設であり全部回りきることが出来ません。ちょっとトイレ休憩と自動販売機で飲料の購入。そのあと少し寝て睡魔を追っ払い、そして出発しました。

今回利用した山本小屋から王ヶ頭を目指すシンプルコースなら危険ヶ所はゼロです。だらだら続く道も長いと思いきや1時間から2時間で登頂できるので散歩気分でも十分問題ナシで、それに何かあったら山頂に建っている王ヶ頭ホテルで救援を求めることが出来るのでさらに安心でしょう。高原だけあって見晴の良い景色と王ヶ頭から見えた「あの風景」が、下山後も強烈に頭の中に記憶として残っています(*´ω`)