尾瀬ヶ原  2010年10月10日  天気:晴れ

過去に燧ヶ岳と至仏山に登ろうと計画を立てたことがありましたが、そのときは台風だったか大雨だったかでは撤退を余儀なくされ、あの時の私は異常なまでの憔悴気分に陥ってしまいました。実に4年ぶりに尾瀬に来たわけですが、今回は登山ではなく尾瀬ヶ原をグルリと回るハイキングを計画しています。近い将来、必ずや至仏山や燧ヶ岳に登りますよ~

 0時15分 赤城高原SA

関越道をとにかく北上し群馬県に進入。日付の変わったタイミングで赤城高原SAに到着となりました。もう少し先に行った沼田ICで降りるのですが、雨が嫌な感じで降っています。決して強くはなく、でも地味に地面を降らすほどの雨量。これはこれは・・・本当に大丈夫かよ(汗)

 1時30分 戸倉の第二駐車場に到着

沼田ICを降り、国道120号線に合流したら日光方面へひたすら走り続け、次に「鎌田」の交差点を見つけたらそこを左折をして国道401号線をまた走り続け、あとは戸倉駐車場までほとんど一直線。合計で約35kmの距離を走行します。その間にセブンイレブンが計3ヶ所あります。それと写真では第一駐車場って書かれていますが、実際は第二駐車場に止めています。

 5時30分 鳩待峠は大混雑

戸倉の駐車場は第一と第二にエリアが分かれていて、始発バスの発車は第一からと決まっているようです。私は第二の駐車場からバスに乗ったんですが、始発便からして満席御礼状態。これはヤラレタ。第一に陣取っておくべきだった。そして鳩待峠でも山荘で一夜を明かした宿泊者の方が大勢いて大混雑。

 木道を歩き続けます

雨は相変わらず降り続け、私の気持ちを相当ダウンさせます。鳩待峠から尾瀬ヶ原までは写真に写っている木道がずっと続いていくのですが、この木道、雨が降っているとツルツルと滑りやすくなってしまいます。足元を注意しながら進んでいきますが、これが実に萎える(悲) 木々は紅葉していますが雨が降ると全く冴えない。あ"~/(>_<)\

 7時10分 雨がだんだんと止んできた!

徐々に雨が止み始め、雲の切れ目から至仏山が見えてきました。



初夏にはミズバショウ、盛夏にはニッコウキスゲ、そして秋には黄金色の草もみじと四季折々の自然が目を楽しませてくれます。草木に覆われ、時折流れる沢の音、ここまで自然豊かな広大な高層湿原はそうそう無いでしょう。ただ晴れていればもっと景色が冴えわたるだけあって残念です。天気予報では9時くらいには雨が止むと言っていたので、今はその言葉を信じましょう。

 6時50分 山の鼻って場所に到着


至仏山荘や山の鼻小屋、尾瀬ロッジなどが集まっている尾瀬ヶ原の南登山基地です。多くの人で賑わっているとても明るい場所ですね。ここを起点として至仏山に登る方も大勢いることでしょう。ただ自然保護のため登山路に規制が入ることもありますので、至仏山登頂は行政の通達を確認してから挑戦しましょう。過去に自然保護観点から登山路に規制がかかったことがありますので。

 ここから尾瀬ヶ原です


広大な湿原を拠水林によって3つに分割し、それを上田代、中田代、下田代に区分して管理をしているようです。それぞれ違った景観が作られていて楽しそうって色々なサイトに載ってましたね。綺麗で透き通った池にはゲンゴロウやアカハライモリなど普段お目にかからない生き物が観察できます。写真右下はアカハライモリかな?

 雲に隠れても素晴らしいと分かる尾瀬ヶ原

雲に隠れて奥行が全く掴めませんが、相当広大であるってことがヒシヒシと伝わってきます。そんな雰囲気が漂っている感じがしてるんですよね。沼や草原、黄金色に染まる自然の風景など魅力がたくさん詰まっていて歩くのが全く苦になりません。むしろ時間にゆとりがあったら尾瀬一周をしたいくらいです。

 7時40分 牛首分岐点

「ヨッピ橋」と「竜宮」に向かう分岐点に到着しました。牛首って恐ろしい名前だな。今日は竜宮方面に向かいますので直進になります。山の鼻からは2.2km歩いてきたようで、竜宮も同じくここから2.2kmの距離になります。随所に休憩できる椅子が設置されているので疲れた時にはそこで休みましょう。

 8時40分 黒い小屋が龍宮小屋

山の鼻から竜宮十字路へと来ています。ここが尾瀬ヶ原の中央部で中田代を過ぎたあたりとなります。山の鼻からずっと歩いてきましたが反対側の端まではまだまだ遠いですね。これは想像以上にデカい湿原だな。本当ならこのまま直進して燧ヶ岳の近くまで行きたいところですが、今回は時間の都合上ここで引き返します。

 ヨッピ橋に向かいます

龍宮小屋から竜宮十字路まで引き換えし、ここから北上してヨッピ橋に向かいます。上高地が河童橋なら尾瀬はヨッピ橋となるんでしょうかね?ヨッピって何だろう?

 9時20分 思っていたのとちょっと違うヨッピ橋

ヨッピ橋に到着しましたが、なんだか思っていた橋とは全然違いましたね~。それとヨッピ橋の下を流れる川は「ヨッピ川」と呼ぶようですよ。さて、簡単に記念写真を撮って牛首に戻りましょうか。

 燧ヶ岳が見えました

突然雲が晴れ、前方に燧ヶ岳が現れたじゃないか!オレンジ色の草原に燧ヶ岳が一緒に映りこんだショットを撮ることができました。尾瀬ヶ原のデカさをここでハッキリと見たワケですが、この湿原を1日で回ることが出来たらスゴイでしょうね。そしてそのあと、燧ヶ岳はまた雲の中に隠れてしまいました。

 強力?歩荷?どっちが正しいんだろう?

重い荷物を背負う方を強力(ごうりき) 、歩荷(ぼっか) と呼びます。あの荷物の中には食料品などが積まれているんでしょう。山荘への物資運搬を生業としています。それにしても荷物の量が半端ない・・・どこかの強力さんから聞いた話しですが、ピークは120kgだそうです。今日は70kgくらいかな?どちらにせよ重い!

 11時05分 山の鼻で一旦休憩です

山に鼻に再び到着。最初に来たときより登山者の数が増えていますね。ここでヘリの爆音が聞こえたかと思うと尾瀬ヶ原の方へ向かっていくじゃないですか。何かと尋ねてみたら、どうやら歩行中に足を滑らせて足の骨を折る事故が発生したそうです。ここまで来て事故とは・・・いたたまれない気分です。

 いい感じの紅葉風景


今回の尾瀬ヶ原周遊も終わりとなり、これから鳩待峠へと帰ります。その帰り道、太陽の日差しが周囲の木々に入り込み、とても素晴らしい景色へ変わっていくではありませんか。紅葉の色がさらに冴えわたり、とても見応えのある景色になっています。やっぱり紅葉は晴れたときに見ないと印象薄いですね。何度も足を止めて紅葉の景色を堪能しました(^0^)

 12時40分 鳩待峠に戻ってきました

左の写真は鳩待山荘です。鳩待峠に戻ってきましたので尾瀬のハイキングもここで終わりとなります。ここからタクシーかバスに乗って戸倉駐車場に戻りますが、戸倉駐車場に戻る方がたくさんいましたので、みんな一緒にタクシーに乗って帰りましょう!料金分割ができて、バスより早く帰って来れて申し分なし。

 13時20分 戸倉駐車場

駐車場に戻って来ました。昨日の雨が嘘のような快晴となっていますね。駐車場のスペースは9割ほど埋まっている状況ですので、休日は早めに到着した方が無難と言えるでしょうね。駐車場に猫がいましたので「ねこじゃらし」みたいな草を目の前でフリフリってして楽しんでました。見事にじゃれてくれました(笑)

今回の尾瀬ヶ原周遊、全体の時間を急がせた理由なんですが、実はこの後は「老神温泉」で一泊する予定を立てていたからなんです。たまには温泉に浸かって命の洗濯をしたいものでして。へへ。ここからは登山ではなくなりますので続きはドライブでお楽しみ下さい(まだリンク未反映) 。ここから老神温泉は1時間もかからない温泉街なので、帰りの運転もゆったりのんびり運転が出来ちゃいますね。