荒船山  2010年7月19日  天気：晴れ

別名、軍艦山と呼ばれています。荒船山の画像を何度か見てみましたが、うん、納得。完全に軍艦の形をしていますね。先端部分のあの平らな場所から何が見渡せるのでしょうかね？この荒船山の最大の特徴は、山頂部は南北約2km、高低差200mの艫岩が垂直に切り立つと言う特異な山容でしょう。その山容が荒波に漕ぎ出した船のように見えることから荒船山になったと言う由来があります。

上信越道の下仁田ICを降りて国道254号線を走り、下仁田駅方面へと分岐する手前にあったセブンイレブンで食糧調達を行います。コンビニはこれ以降ありません。冬だとまだまだ真っ暗でしょうが、夏だともう明るいです。ここから登山口の内山峠までは車で30分程かかりますが、焦る必要もないし、のんびり行きましょう。

写真ど真ん中にある軍艦の形をした山が荒船山です。正確には荒船山の艫岩と呼ばれる場所。いや、そんなコトはどうでもいいか。内山峠に向かう途中で写真のような軍艦の姿を見ることができます。交通量があまりにも無いので車から降りて写真を撮っちゃってます。

国道254号線、富岡街道のトンネルを抜けた後に出てくる鋭角カーブを見逃さないように。左に鋭角しています。トンネルを過ぎた直後に出てきますのでスピードを上げ過ぎると確実に通過します。鋭角左カーブをあとは道なりに進めば内山峠が出て、ここが荒船山の登山口となります。手洗施設はないのでご注意を。

季節は夏なので、当然のコト歩き続ければ汗ダラダラとなりますが、今日は風が登山道に入り込んでくれて気持ちのいい出発ができています。おまけに樹林帯の中に太陽の光が差し込んで綺麗な光景を映し出してくれています。登山道は常に涼しい風が漂い歩きやすい。あぁ～本当に有りがたい。

前日まで雨が降っていたのか地面がぬかるんでいます。不用意に踏むと靴が汚れてしまうだけなく、気持ちもマイナスになってしまうので極力避けるようにして歩きます。それにしても、樹林帯の中を涼しい風を受けながら歩くのが、これほど気持ちいいモノだったなんて・・・(*´∀｀)

「一杯水」って名称の場所で水の給水が出来ます。確かに湧水は出てはいましたが、「どうやって取るの？」。手を伸ばしても届かないし。別の方法があるとすれば、滑りやすい岩場を降りて近付くことになるけど、そうまでして取りに行こうとは思わないな。滑って怪我しそう。

一杯水を通過すれば艫岩展望台までもう少しとなります。この辺りから傾斜が強くなる坂が出始めて来るので、雨上がりの際は転ばないように注意が必要です。今回も転びそうになった場面がありました。そして坂を上りきり、しばらく進むと平坦な道に変わります。

車から降りて撮った艫岩にようやく立ちました。相当迫力ある景色が見られます。でも見るのにも注意が必要です。艫岩は断崖絶壁で滑落が起こりやすい危険な場所。カメラのレンズを覗き込みながら歩くのは絶対禁止！私もビビって崖には近づけませんでしたが、それでもギリギリまで進み格好つけて記念写真(笑)

艫岩は荒船山の山頂ではありませんのでご注意を。すでに艫岩展望台まで標高を稼いでいるので、山頂まではほとんど平坦な道で歩きやすいです。だいたい40分で到着できるでしょう。私は艫岩展望台で相当休憩してしまったので、山頂到着が大幅に遅れています。

山頂の手前に急坂が潜んでいますが、これまで平坦な道を歩いているので元気回復。急坂も簡単に登れます。そうして山頂に到着しましたが、木に囲まれてしまい眺望ゼロでした。艫岩の印象が強烈だからでしょうか？殺風景に見えてしまいます。本日の荒船山の気温は22度。ちょい暑い感じですな。

艫岩に戻ってきました。目の前に見える雄大な浅間山が印象的。

今日通ってきた国道254号線で、かなりのクネクネした道ですね。

山頂は眺望ゼロで寂しい場所。なので山頂の記念写真を撮ったら艫岩に戻ってこちらで景色をまた堪能しましょう。浅間山の他には北アルプスの槍ヶ岳が確認できますね。特徴ある山なのですぐに分かります。いつかは行ってみたい北アルプス。今もこのタイミングで登っている方がいるでしょうな。

涼しい風が下山時では嘘のようにピタッと止まっています。もう完全に無風状態でかなり蒸し暑いです。上には太陽がサンサンと輝いていますが、樹林帯の中を通っているので日焼けは防げます。しかし暑さだけはどうにもならない。一杯水を通った時、どんだけ体を冷やしたいと思ったことか。

内山峠に戻って来ましたが昼を過ぎでも車の数は少ないままです。そう言えば今日出会った登山者の数は一桁台だったな。かなり少ない印象を受けましたが、逆に静かな登山を楽しむことが出来ました。これから帰宅となりますが、車の中は灼熱の暑さになっています(汗) うへぇ～（´д｀）

汗だくのまま車に乗っているので気持ち悪い。なので途中にある「荒船の湯」で汗を流したいと思います。偶然を装っていますが、実は最初から登山後に温泉入ろうと計画を立てていました(笑) スカッとしますよ。食事も出来ますのでゆったりしたい時などは立ち寄り価値アリです。

荒船山の最も気を付けるべき所は艫岩以外にありません。艫岩展望台には滑落防止柵などは一切ないため危険度は格段に向上しています。綺麗な景色を写真に収めたい気持ちが焦り、足元を注意せずに前に進んで落ちたら垂直落下です。それを除けば大変素晴らしい景色が堪能できますので、あの軍艦みたいな形、そして艫岩からの景色を見てみたい方は是非行ってみてはどうでしょうか？

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