焼岳  2012年8月17日  天気:晴れ  

焼岳=やけだけ、長野県の上高地にそびえる北アルプスの活火山です。会社で以前同僚だったOKA氏と焼岳に登る予定を急遽立て、いきなりではありますが早速現地に向かっています。その焼岳ですが、実は過去に(2010年8月) 単独で挑戦していまして、その時は雨事情でまさかの断念。その日は上高地散策のみとなりました。だから今回は因縁の対決なんです。

 1時35分 貴重なセブンイレブン

私の職場は横浜市。OKA氏がレンタカーで職場近くまで迎えに来てくれた!私は登山一式を担いで会社に行っていたためすでに用意は整っていました。中央道を使って長野県に入り、松本電鉄上高地線の新島々駅近くにあるコンビニエンスストアに到着。ここが最後の最後のコンビニです。まだ食料を購入していない場合は必ず購入を!この先コンビニはありませんよ。

 2時40分 釜トンネル

ここは国道158号線の上高地玄関口である釜トンネルの目の前。あのトンネルの向こうに上高地が広がります。一年中マイカーの乗り入れが禁止されており、特別許可証を持った車のみが通行可能となっています。面白いことに車じゃなければ徒歩や自転車はOKなんです。この釜トンネルを自転車で突破した猛者がいましたが、疲労困憊の状態になったそうですよ。

 4時50分 新中ノ湯コースから出発


中ノ湯コースは土砂崩れで完全通行止め。国道158号線から一部を確認出来ましたが土砂によって登山道が破壊されていました。だから今回は新中ノ湯コースを使います。釜トンネルを過ぎ、そのあと右鋭角カーブ(トンネルに向かわない) を曲がり、いろは坂みたいなカーブが連続する坂道を過ぎると新中ノ湯登山口が出てきます。広めの駐車場が目印になりますね。真っ暗だと登山口を通り過ぎる可能性もあるので注意!

 6時30分 焼岳が見えてきました

登山開始は5時20分。土や石の登山道から始まり、雨の影響を受けたみたいでドロドロ状態になっています。その道をグングン進むと視界が一気に晴れるようになり、そこから焼岳の山頂部分が突然見えてきます。これが本当に突然出てくるって感じなので、その景色を見た時はOKA氏と揃って一緒に「おぉ~すげ~」と驚いてしまいました。煙がモクモク出てますね。

 焼岳を目指します


目指す焼岳は目の前に見えるため、樹林帯を黙々と歩くのとは違って精神的にもポキッと折れる心配はなさそうです(笑) 前方を見上げれば煙をモクモク出す活火山、振り返れば彼方に乗鞍岳、そして途中には火山湖、自然の中に囲まれていると言う実感が湧いてきますよ。

 7時40分 硫黄がシューシュー

遠くからモクモクと見えていた煙に近付くと硫黄臭がだんだんと鼻を刺すようになります。源泉とか熱湯とかがボコボコ噴出していると言うことはなかったですが、煙の噴出音がシューシューと大きな音を立てていてスゴイの一言。煙も間近で見ると、その迫力に圧倒されます。

 7時50分 焼岳山頂

北峰の山頂に到着、焼岳登頂成功です!本来の山頂である南峰は崩落危険があるため立ち入り禁止の措置が取られており、そのため北峰が焼岳の山頂と言う扱いとなっています。焼岳の周辺、荒々しいです。それはそうと積乱雲がこちらに近付いており、なんだか危ない状況になってきました。記念写真を撮ってそそくさと撤退。下山路はもちろん上高地方面です。

 8時20分 焼岳小屋を目指します

焼岳小屋を目指します。上高地の方面を見てみると、山の上から大きな積乱雲がこちらに近付いて来るのが分かります。さっきまでは小さい雲だったのが気付いてみればかなりの大きさに成長しています。その成長ぶりには正直ビビります。これは早く下山しないとマズイな。

 9時00分 ここが焼岳小屋

山頂から40分程で焼岳小屋に到着。この小屋、1962年6月17日に焼岳で発生した「水蒸気爆発」で飛散した火山灰により押し潰されたと言う自然災害を受けています。現在は完全復旧で宿泊も可能となっていますよ。活火山の恐ろしさと言うモノを肌身を持って感じ取りました。

 さぁ、上高地へ行こう

焼岳小屋から上高地方面へ向かっていくと、その下山道の途中にハシゴが出てきます。上から下まで結構な高さがありますので滑落防止に注意しましょう。



標高が下がる反面、蒸し暑さが到来します。上高地方面の道は高低差のあるハシゴやロープが出てきたりと、意外にもスリルが味わえる登山道になっています。転落注意です。その後は樹林帯の中を進むだけの平坦な道となり、さらに進めば車も通る林道が出て終了となります。

 10時50分 焼岳を見上げています

雨にやられる前に焼岳を下山、上高地エリアに入りました。梓川から届く涼しい風(川の冷気) がなんとも気持ちの良いことでしょうか。顔や腕に水をバシャってかけて超冷たい!そして奥には先ほどまでいた焼岳が立派な姿で登場です。そしてその上から迫ってくる積乱雲(汗)

 梓川ってもしかして飲料可?

上高地の真ん中を流れる梓川、透明度は半端ないです。またその川の横に沿って延びる林道も自然に溶け込んでいて魅了的。河童橋辺りの浅瀬で子供たちが気持ちよく泳いでいるのを見つけ、なんとも羨ましいことを!とOKA氏と愚痴ります(笑) 土産店で登山バッチをGET。

 上高地の代名詞、河童橋!

穂高連峰が・・・雲にやられてしまった。上高地バスターミナルから新中ノ湯登山口までタクシーを使って戻る途中、予想通り激しい雨が降ってきました。雷も激しく鳴り響いています。このタイミングで焼岳に登っている登山者がいたらとても悲惨だ・・・事故が無いことを祈ります。

北アルプスの中でも簡単に日帰り登山が出来る貴重な山。でも場所が長野県の奥地なので運転がやっぱり大変でした。今日はOKA氏が行きの運転を、私が帰りの運転を分担して走りましたが、これが1人だけだったら疲労と睡魔で恐ろしいことになっていたでしょう(>д<) 松本市に入る頃には雨は完全に止みましたが、夏の時期は雨や雷に十分な注意が必要ですね。