瑞牆山  2012年4月30日  天気:曇り

2009年5月5日に登ってから実に3年ぶりの再挑戦。今年の登山計画で北アルプスを登ると言う大イベントが控えているので早急の筋力アップが必要です(笑) もってこいの山と言えば瑞垣山かな~と思って再チャレンジを決めたってわけです。この山は深田久弥から「針葉樹の大森林からまるでニョキニョキと岩が生えているような」と言う言葉が書籍に載っています。

 1時00分 談合坂SA

リニューアルした談合坂SA。フードコートが新しく併設され、お土産棚など込み入った什器の頭が低くなり、遠くまで見渡せるようになって明るい雰囲気に生まれ変わっています。天井も従来より高く上げた感じがあり、その間を鯉のぼりが悠々と泳いでいます。もうすぐ子供に日なんですね~

 4時40分 瑞牆山荘前の無料駐車場

須玉ICから国道141号線を進み、瑞牆ラジウムラインを通るルートを今回も使用。辺りは当然真っ暗で、3時頃にそのルート(特に瑞牆山荘近く) を通ると鹿が飛び出してくるなどビックリ事が多発します。全面舗装で安心して通れるのですが鹿は突然出て来ますので油断は出来ません。

 4時50分 瑞牆山荘が出発地点

今回も瑞牆山荘からのスタートです。さすがにこの時間では山荘も営業はしていないようですね。瑞牆山の山頂までは看板の通りに行けば2時間50分で到着となります。今日は残雪時期の登山でもありますので、きっと山頂(黒森) 辺りはアイスバーンになっていることでしょう。黒森と言うのは人の名前ではなく、分岐点の名称ですので混乱しないように。

 林道を伝って富士見平小屋に向かいます

シラカバやミズナラの木々が生い茂る登山道ですが新緑にはまだまだ遠い。出発が割かし早かったので、ちょい寄り道して富士見平小屋に向かいましょうか。直登ルートを横切るように林道が延びており、こちらは時間がかかるけど、ゆったりした散歩を楽しむことが出来ますよ。

 6時00分 富士見平小屋にまず到着


富士見平小屋に到着しました。テント泊の方がたくさんいますね~。夏になるとヤナギランやチングルマなどの高山植物が咲く花畑になるそうなので魅力アリです。ここから富士山がうっすら見えていますが写真で分かりますかね~?ちょっと雲の多い日なので見えるか微妙です。

 ガレ場っぽい樹林帯を通ります

瑞牆山の特徴は石がゴロゴロしている場所が多いってことです。瑞牆山荘からのルートで唯一の下り坂を進みますが、見かける石の中に浮石が混じっているので転ばないように歩きましょう。木々の間から瑞牆山が見えますが、薄暗い写真になってしまったので今回はカット!

 6時40分 天鳥川(あまとりがわ) と桃太郎岩

天鳥川に流れる水を頭からかぶってリフレッシュ!かなり冷たかった(笑)

火照った体に冷たい水は相当効きますね~超冷たい。ここから先は傾斜の強い坂道が待っていますので休憩を十分に取って体力回復に努めます。それにしても、登山者の姿が誰一人として見かけないって言うのは寂しいもんですね。トボトボ歩くと桃太郎岩が登場します。たぶん大きすぎて自然に裂けたと思いますが、どうしてこれが桃太郎岩って名前になったんでしょうね?瑞牆山と桃太郎って何か深い繋がりでもあるんでしょうか?金太郎じゃダメ?

 7時45分 原生林の山腹を登ります

少~しずつ傾斜が強くなっているのが分かります。途中にあるロープもその表れだと思いますが、無くても大丈夫なので返ってジャマです。黒森まではこの傾斜の道が延々と続くので、体力をなるべく消耗させないようゆっくりと上がります。

 8時00分 目の前に大きくたたずむ大ヤスリ岩

瑞牆山の名物である大ヤスリ岩が見えてきました。切り立った岩がヤスリのように見えることから大ヤスリ岩と呼ばれるんでしょうね。登るためには登攀技術を持った方のみしか許されない難所です。ちなみとお一人、この大ヤスリ岩に登っている方がおりましたよ。すげぇ~な。

 石がデコボコとした道

登山道は大ヤスリ岩の左側から続きます。いよいよ本格的に疲労が溜まるころです。6月頃になるとシャクナゲが咲くようですので、その時期に登れば目の保養になることでしょう。

 8時40分 黒森の分岐点です

ここが黒森って名前の分岐点です。やっぱりと言うか、ここから山頂までは完全なアイスバーン化した道を進むため難易度は相当上がっている状況。本来ならアイゼン装着で進むわけですが、今回は無謀にもアイゼンを着けずに突っ込みます。木の根を伝って進めるからです。

 アイスバーンの道を慎重に登る


簡単そうに見えるかもしれませんが意外と大変です。氷の上をアイゼン無しで歩くのは危険を買うようなもので、え~現在、少しでも滑らないように慎重に歩いています。こんな所で滑ったり転んだりでもしたら最悪大ケガです。足場を正確に見つけながら前に進みますが、本当にどうしようもない時は氷の上を歩きます。ここのロープとハシゴには相当助けられましたね。

 9時05分 瑞牆山の山頂に再び

前方には金峰山と、かなり小さいですが五丈岩が見えます。

山頂に立てば大ヤスリ岩を見下ろすことが出来ますが、足場と言う足場は無さそうですね・・・


登山中でもニョキニョキ加減がよく分かりましたが、山頂から見るニョキニョキさもスゴイもんです。一応遠くの景色は見れないことはないですが、天気はドンヨリしていてちょっと残念な感じ。山頂には数組の登山者が朝ごはんを作っていて、みなさんの靴を見てみると誰もアイゼンを着けていない様子。

 11時15分 氷のオブジェだ・・・誰が持ってきたんだろう

黒森分岐までのアイスバーン路が今回の最大の難所でした。途中まで傾斜がどうのこうのって言いましたが、そんな問題どうでもいいです(汗) 下山途中に不思議な氷のオブジェ(って言えばいいのか?) が置いてあり、登山者の目を楽しませています。誰が持ってきたんだろうか?犬の形をしていますね・・・

 12時00分 富士見平小屋に到着


天鳥川で水を頭からかぶります!くぅ~超冷たい!その後、富士見平小屋に到着となります。テントがそのままの状態なので、ここで荷物をデポして瑞牆山や金峰山に登っているんでしょうね。ちょうど12時になったので、小屋の前にある椅子に座って朝食のおにぎりを食べます。

 この林道はとにかく長い・・・

往路にも使ったこの林道は富士見林道と呼ばれ、一般車両の通行は禁止されていて滅多に車には出会いません。しかも無料駐車場に直通しています。もう心置きなく大胆に歩くことが出来ますね(笑) この林道は正規ルートとは違って迂回をしてしまうため、時間はプラス40分程余計にかかります。時間に余裕があればアイシング目的で歩くのもいいかもしれませんね。

 13時25分 駐車場に戻って来ました

歩いてみると分かりますが、距離が意外にも長いです。地図で大きく迂回することは分かっていたので多少のロスは考えていましたが、ちょっと予想以上でしたね。そして無料駐車場に到着して無事に下山。まだまだ時間に余裕がありますので、日帰り温泉にでも行きましょうか。

 14時50分 増富温泉でくつろぎタイム

温泉施設には、え?ここを登るの?なんて感じの坂道が出てきます。瑞牆ラジウムラインにある増富温泉の案内板を注意深く読んでいけば到着できます。施設はなかなかの大きさで、やはり登山者の方も利用しているようでザックがたくさん置いてありましたね。ザックは施設に入れられず、別の小屋に置くシステムとなっています。ここで2時間もまったりしてしまいました。

須玉ICを降りて須玉インター入口の交差点を左に曲がるとあるFamily Martが食糧調達に適しています。そこから瑞牆山荘に向かうルートもほぼ一本道なので迷うことなく向かえるハズです。瑞牆山は浮石多発の道が多いので転ばないように注意。また残雪シーズンは黒森のアイスバーンが難所となりますがアイゼン無しでもどうにかなります。危険が付きまといますが・・・