蓼科山  2013年5月6日  天気:晴れ  

今年のGWも終わりを迎えようとしています。最初はあれだけ休みがあるって思っていたのに(でもほとんど休日出勤・・・) 、気が付いたらどこにも遠出をしていない現実に直面。どこでも良いので山に登りたいと言う気持ちが高ぶり、まだ登っていない甲武信ヶ岳に登ろうと決心。急いで準備を整え出発・・・と、途中までは順調でしたが、この後まさかの展開が襲います(汗)

 4時30分 諏訪湖SA

恥ずかしいことに、当初の目的である甲武信ヶ岳に行くはずが、2時にICを下りた後にガソリン残量が危機的状況であることに気が付く!ぎゃあ~残り5ℓ!これじゃあ途中に燃料不足になってご臨終コースじゃん!夜じゃあスタンドも営業していない。已む無く再度高速に乗り諏訪湖SAまで走ることに・・・気持ちが焦りながらも残り2ℓで無事に到着。そして無事に給油。ホッ・・・ この時の焦りは相当でした。

 5時15分 新和田トンネル有料道路(国道142号線)

岡谷ICを降りて国道142号線を進みます。まずい、太陽が顔を出し始めた・・・甲武信ヶ岳の登山口はここから1時間半以上かかる距離とカーナビが教えてくれたけど、 登山時間も考えるとこれは時間的に非常にマズい。ここは仕方ない・・・最寄の蓼科山へ変更しましょう。新たにナビ設定をして出発!と、ナビ指示で行ったら有料道路を指定されてしまった!

 6時00分 途中にある展望台

有料道路の後に続く休憩所を通り過ぎ、すぐ右折(県道155号線)です。Uターン鋭角カーブに進入します。その道路の存在に気付かず直進すると、大きく遠回りしてご臨終コースとなります。白樺湖辺りを走り、ビーナスラインを走り、小道を走り続けると「夢の平展望園地」って場所が出てきます。木々に隠れてしまっていますが、ここから霧ヶ峰や蓼科山が見えます。

 6時50分 駐車場にようやく到着

車道を走り続けると、路肩に「この先通行止め」の看板が出てきます。この先、雪の影響で通行不可となっているようなので、この時期にだけ置いてある看板なんでしょうね。目的地である駐車場はこの奥なので、ここは完全に素通りします。そしてしばらくすると駐車場に到着。結局は綺麗に除雪されていましたよ。目の前に見えるのが蓼科山で、完全に雪をかぶっていますね(汗) 写真は第一駐車場のモノですが、ここから奥へ進むとすぐに第二駐車場が出てきます。

 7時00分 蓼科山を目指して出発!


登山口は第二駐車場にある鳥居からです。スタート地点からして雪が積もっており、この先も相当な量の雪が残っていることが伺えます。このまま進めばいずれは氷の道が出てきそうな感じがするので、今日はアイゼン所持で進みます。風も強いためダウンを着込んでいきます。

 7時40分 天狗の露地

スタート地点から進むこと40分、メインコースから少し外れますが休憩にはもってこいの場所があります。「天狗の露地」って場所でして、開放感抜群のロケーションが楽しめます。コーヒーを沸かしている登山者や、朝ごはんを食べている登山者がいましたね。楽しそうだ(^^) コースは予想通りのアイスバーンが続いていたので、私も休憩を取りつつアイゼンを装着します。

 アイゼン装着の感想

アイゼンの履き心地をお伝えします。アイゼンなしで登ると足元がツルツル滑って、とても余裕のない状態になりますが、逆にアイゼンを装着したら途端に快調な歩きが出来ました。アイゼンが氷に刺さってくれて安定感抜群なんです。本当に楽じゃん!

 8時15分 蓼科山荘

何度か息の上がる急坂(アイゼンあっても大変) がありますが、それを越えると蓼科山荘が出てきます。今日も元気に営業中だ(笑) 山荘前にはキーホルダーやTシャツと言ったグッズが売られており、中でも蓼科山荘名物の木製グッズ(何かは忘れた) が並んで一際目立っていました。そしてそこから右手を見れば蓼科山の山頂。あと少しの距離だけど雪の量が半端ねぇ・・・

 山頂までのきっつい登り


夏場であれば山をジグザグに登る道があると思いますが、雪が積もれば道なんぞ関係ありません。ここは勝負と言わんばかりの直行ルート、真正面から突っ込む!それが冬場のルートなんです。傾斜が半端なく、膝まで埋まるほどの積雪量が続きます。突然ズボっと下半身が沈み込む事もあり、これは本当にキツイ・・・

 9時00分 蓼科山の山頂は積雪ほぼゼロ

山頂手前の坂道では膝まで簡単に埋まる程の雪が積もっていたのに、山頂に来てみれば全くと言っていいほど積もっていない。山頂はかなりの強風が吹いており、今日も相当荒れまくっています(汗) 雪を吹き飛ばしているんでしょうね。風が冷たくて痛い!顔をガードして山頂一周を試みます。

 ジャンプしてダイブして下山(笑)


下山は下山で楽しく、雪の積もっている場所なんてジャンプしてダイブです(笑) 特に山頂手前にあった坂道なんて雪が相当積もっていますので、何度ジャンプしてダイブしたことか。雪がクッション材の役割を果たしているので飛び込んでも問題ナシ。ただ下手に転ぶと雪ダルマ化するので注意が必要ですね。

 10時20分 登山口に戻ってきました


蓼科山荘から先もアイゼン装着でザクザク進みます。下りこそアイゼンの効果が発揮されますね。アイスバーン路で体勢を崩したりでもしたらアウトです。それにしても、この時期でも雪は積もっているもんなんですね~。残雪時の山登りはそうそう体験できるものではないので本当に楽しめましたよ。車に戻って片付け準備をして、蓼科山を離れます。

 八ヶ岳が綺麗だったので、車を降りて撮影

中央道に向かっている途中、八ヶ岳があまりにも綺麗だったので車を止めてまで写真をゲット! あ、そうそう、埼玉県ではとっくに終わってしまったタンポポも長野県だと満開なんですよね。綺麗な八ヶ岳を今回のベストショットに決めましょう。八ヶ岳、登ってみたいな~

5月だからと言って侮るなかれ。想像以上に雪が積もって大変でした。アイゼンなしで登っている登山者の方もいましたが、ツルツル滑ったりして危ないのなんの。装着なしだと難易度が一気に上がりますよ。蓼科山荘の手前はアイスバーンの道もありましたから転んだら大変です。値の張る商品ではありますが、アイゼンが有るのと無いのとでは大違いって気が付きました。