高水三山  2013年1月21日  天気:晴れ

JR奥多摩線の軍畑(いくさばた) 駅をスタートし、同線の御嶽駅(みたけ) をゴールとするスタンダードコースを辿る登山です。季節は冬。太陽に当たれば温かいんですが、日陰に入ると途端に寒くなっちゃうわけで、服装にも慎重さを要します。今回は3つの山を縦走し、その後、奥多摩駅まで足を延ばして温泉に浸かろうと言う、いたれりつくせりの計画となっています。

 8時40分 JR青梅駅

家を出発から1時間30分。やっと青梅駅に到着しました。ガタゴト揺られての電車の旅もいいもんですね~。ここから奥多摩線に乗り換えて軍畑駅へ向かいます。ホームに壁掛け温度計が設置されており、ちょっと見てみると朝の気温は3度でした。そりゃあ寒いわけだ(笑) でもでも今日は良い天気。多くの登山者の方が思い思いの登山を楽しみにしていることでしょう。

 9時05分 JR軍畑(いくさばた)駅

外の景色を堪能しながら軍畑駅に到着しました。この軍畑駅がスタート地点となります。休日で晴天なこともあり、多くの登山客がここから色々な方面へ歩いて行きます。売店が一軒、駅のすぐ近くにあって、ここで食糧調達をしている登山者の方が数名おりました。買い忘れた場合は飲料水を含めもここで買うのがベターでしょう。この先から売店はもう無いですよ。

 高水三山の登山口まで歩く


売店横を通り、歩行者専用の踏切を渡り、あとは登山口まで車道を歩き続けます。標識を見落とさなければ迷いませんが、目指すのは高水三山ではなく「高水山」ですのでご注意を。途中に高源寺(写真左下) があり、ここら辺で蒸し暑くなってきたので一枚上着を脱ぎます。寺に沿って左に向いている坂道を進むと登山口到着となりますが、いやちょっと待て!!手前にあるこの坂道・・・意外にきついぞ(汗) 山に入ってもいないのに息切れを起こします(写真右下)。

 9時45分 高水山登山口

駅から歩き始め40分経過で、ようやく登山口っぽい所に到着しました。ゆっくり歩くと1時間はかかりそうな距離ですねぇ~。冷えていた体もいつの間にかポッカポカ。この先にある堰堤の脇を通って高水山への登山道に突入となります。

 変わりゆく登山道


堰堤の脇を通っていよいよ登山道に到着(写真左上) 。最初からジグザグの坂道が出てきますが焦らずゆっくり登っていきます。急な坂がちょっと多い印象を受けますが、それも最初の30分程で落ち着き始め、その後は道がだんだんと平坦な道に変わっていきます。

 10時30分 高水山(たかみずさん) 759m

途中にある高水山常福院を通り過ぎたら、あとは最初の目的地である高水山を目指すのみとなります。樹林帯の中は展望が全くきかない場所なので、市街が見渡せた時の感動といったら。休憩ポイントになりますね。そしてそして高水山に到着しました・・・って、え?ここが山頂なの?景色は・・・確かにありますが、樹木がうまい感じに邪魔をしており眺望がききませんね。

 10時50分 岩茸石山(いわたけいしやま) 793m

高水山の直後にある下り坂を慎重に進み、その後は平坦と上りの道が交互に続きます。でもそんなに長い時間がかかるわけではないので、気が付いたら景色が突然晴れ、また気が付いたら山頂に到着です。高水三山の中で一番標高が高い山!岩茸石山です!昼食をとる方、昼寝をとる方、思いにふけっている方、思い思いの過ごし方をしています。

 岩茸石山の山頂から見た景色

この方向は武蔵野台地だと思いますので、立川市や福生市、青梅市を見ているのだと思います。決して青空とはいきませんが、でもこの眺望!疲れが吹っ飛び・・・ませんが本当に気持ち良いです。こんな景色を眺めながら昼食を取りました。それに寒いので紅茶も作りました。

 11時30分 惣岳山(そうがくさん) 756m

長い休憩を取り体力も回復。これから最後の山である惣岳山を目指します。最初は平坦な道が続くだけなので、正直「こんなもんか」と調子に乗って浮かれていたんですが、最後の最後で傾斜が強くなり気分もウゲ~って感じになります。周囲は樹林帯の中なので展望ゼロ。

 あとは御嶽駅を目指すのみ!


惣岳山を見送った後は御嶽駅を目指すだけとなります。木々の間から時折景色が見られますが、基本は全く展望ナシの寂しい場所です。惣岳山の近くにある青渭神社(あおいじんじゃ) がありますが、なぜが金網で完全ディフェンスになっています。何があったんだろうか?

 11時50分 29番鉄塔


高水山、岩茸石山、そして惣岳山の3つの山を無事に登頂。簡単に縦走できて物足りない気分なんですが、楽しかったのは間違いありません。あとは下山路のみとなりまして、その途中に「JR古里線29」と刻まれた鉄塔が出てきました。こんな鉄塔があと2回登場します。

 11時55分 御嶽駅と沢井駅の分岐点


御嶽駅と沢井駅に向かう分岐点に到着です。今回の私のプランは御嶽駅に行くことが目的なので、沢井駅には向かわずにこのまま直進ルートを選択します。傾斜の強い坂道もまだまだ出てきますが大したことはありません。ただ杉の木がたくさんあるから春の季節は地獄だ。

 12時00分 31番鉄塔


「新秩父線No.31」と刻まれた鉄塔が2回目として登場。いっつも思うんですが、こんな樹林帯の中にこんな重い鉄の材料をどうやって搬入してきたって言うんでしょうかね?ドライブ中でも山の中に建っている鉄塔を見ると毎回疑問に思います。見上げるとそのデカさが伝わります。

 12時05分 5番鉄塔


ここがラストの鉄塔。3つ目の鉄塔には「多摩川第三線No.5」の名称が刻まれています。この辺りからふもとの街並みが見えてくるようになり、いよいよゴールに近付いたなって感じがしてきます。

 御嶽駅を目指します



3つの鉄塔を過ぎれば残すはゴールの御嶽駅だけになりますが、なかなかそこまで辿り着けない。街並みの景色が見えるのに樹林帯から抜け出せないんですよね。でも黙々と歩いて慈恩寺(じおんじ) に到着。ようやく目の前に街並みのが広がります。御嶽駅はもうすぐ!

 12時20分 ゴールのJR御嶽駅


踏切を渡って石階段を下りると青梅街道です。階段を下りて右に進めばゴールの御嶽駅に到着となりますが、階段の目の前は車道なので注意して下さい。結構な交通量ですから。奥多摩駅に行く電車は25分後なので、対面にある売店でビールを購入し飲みながら待機です。

 15時15分 温泉満喫!そしてJR奥多摩駅に到着



奥多摩駅から歩いて5分程にある温泉施設(もえぎの湯) に来まして、実はここに寄るのが楽しみの一つなんですよね。温泉だけじゃなく、食事やアルコールだって飲めるし。私にとっては奥多摩周辺の登山には外せない場所なんです。いわなの定食が美味かったんですよ!

もえぎの湯で1時間ほど湯船に浸かり、その後いわなの定食を食べながら生ビールを2杯飲み、さらにたこ焼きと缶ビールを買ってさらに祝杯を始めます。疲れた体にアルコールは強烈で、アルコールが一気に体に染み渡ります。飲み過ぎって言わないで下さいね。今日はとにかく楽しもうと思って登山をしているので、無礼講無礼講(笑) 帰りの電車の中は爆睡でした。