雲取山③  2013年12月22日  天気:晴れ

今日が雲取山の登頂計画最終日。本日は山頂からご来光を望み、その後は鴨沢登山口へ下山する計画です。昨日鴨沢から登った登山者の方からトレース状況を伺い、その整備具合は特に問題なさそうとハッキリ言われたので、ひとまずラッセルはなさそう。本当に良かったよ。グローブも山荘の乾燥室でガンガン温めたおかげで使えるまでに復活しました。色々と苦労が絶えませんな。

 5時55分 雲取山荘を出発します

5時朝食でしたので4時30分には起床。朝食もたくさん食べて鋭気を養います。用意が整ったら昨日同様に完全防寒着にアイゼン装着で山荘を後にします。山荘の入口付近でどこぞのグループが準備体操をしていましたが、少々ジャマですよ。通路を塞がれちゃたまりませんぜ(。`Д´。)ノ

 ご来光 間に合うかな?

またまたどこぞのグループが集団で渋滞を作っています。富士山の渋滞よりはマシですが、それでもノッタリユッタリ。想定外の状況にも負けず、やっとこさで山頂に到着となりました。ご来光はまだのようですね。

 6時35分 山頂で記念写真!

ご来光まで残り5分と迫りました。山頂エリアは雪の影響で狭くなってしまった上に登山者でゴッタ返し。記念写真を撮ったら雲取山避難小屋に逃げ込みます(笑) そっちのほうが登山者も少なくゆっくりご来光を望めるんです。9年前に登った時とは違って富士山も他の峰々も綺麗ですね~来てよかった~

 6時40分 ご来光のお出ましだ!

東の空からご来光が望めます。赤い光が顔を出すと「きた~!」、「出たよ~!」と言った声が飛び交い、続いてカメラやスマホで記念写真の撮りまくり。私は親しい方へご来光の写真を撮って送ろうとしましたが、撮影に必要なバッテリー残量が底をついてしまってスマホカメラが起動不可の状態!なんてこった~ヾ(*д*)ノ゛

 小雲取山を目指します

素晴らしいまでの景色を堪能し、いよいよ下山開始。避難小屋から東に延びる尾根を辿って小雲取山、七ツ石山を目指すルートを進みます。見事なまでのトレースが出来上がっており、これならラッセルの心配なんて不要。逆に雪が固まっているためアイゼンがないと滑りやすい状況になっています。

 7時10分 小雲取山で間違いない?

左の写真が小雲取山だと思いますが、標識や看板がないので山頂なのかどうなのか判断つきません。ここからも富士山がハッキリ見え素晴らしい景色が堪能できます。

 7時15分 雲取奥多摩小屋から温かそうなケムリが

薪を焚いているんでしょうかね?小屋から温かそうなケムリがモクモクと。ここのテン場も相当寒そうでしたが、やはり幕営している方が数組いらっしゃる。「寒くなかったでしたか?」、「風がないので地面だけ守れば案外いけますよ」。天気が良ければ私も挑戦してみますね~

 8時00分 七ツ石山の急坂を越え山頂に立つ


日原方面、七ツ石山方面、鴨沢方面の分岐ポイントに到着し、ここを七ツ石山方面に進みますが、ここから先って急な上り坂なんですよね~アイゼンをガッチリきかせて登っていますんで楽々なんですが、疲れる・・・

 8時20分 七ツ石小屋でお汁粉を頂きます

クリスマスリースが洒落ていますよね~ここのオーナーさんは女性1人で切り盛りしていると聞いてビックリ。せっかく来たので温かいお汁粉(400円) でも頂きましょうか?「あ、でも熱くしないで下さい。私、猫舌なんです」と無茶な注文(笑) と、ここで初日に会ったグループさんとの奇跡的な再開がありました。「無事だったんですね!」「いや、本当に参りましたよ。2時間半で行けると思いましたが、ラッセルがすさまじくて6時間かかっちゃいましたね」・・・そんなこんなの会話の中に、お互いの目から熱いモノが・・・

 鴨沢まで一気に下ります


偶然って・・・本当にあるもんなんですね。さぁ調子も出てきたことだし、一気に下山しちゃいましょう!下山路は完全なトレースが出来上がっており、最初から最後まで心配無用っぽいですね。標高がどんどん下がるにつれて積雪量も減り、気付くと土まで見えてきました。アイゼンの取り外しにかかります。

 9時45分 鴨沢登山口です

登山道ばかりの道に車道が見えてくると、「あぁゴールに近付いてきたんだな」って気持ちになりますね。ご来光を見た場所から「寄り道」に「偶然の出会い」と色々な出来事がありましたが、トータル3時間以下で下りてきています。ここから先は車道となりますので車に注意して歩きましょうか。

 鴨沢のバス停までは楽チンだ!


登山道から車道に入ったら鴨沢バス停を指す標識や看板を頼りにして進みましょう。私もほぼ初めてに近い状態で来ていますが、無事に鴨沢バス停のルートを辿れています。問題ないかと思います。駐車場の脇から近道が続きますが、ここは登山道のような道なので最後まで転ばないよう注意が必要です。

 10時00分 鴨沢バス停に到着です

ゴール地点の鴨沢バス停に到着しました。ここで本当に本当の下山となります。10時53分発の奥多摩行きのバスを待たなければいけないため50分程待機です。ここでもまた偶然が起こり、雲取山荘で笑って楽しんで時を同じくした6人パーティー全員(その中1人が私) が集ったじゃないですか!みんな揃って驚いた顔をしていましたね。

 11時15分 JR奥多摩駅に到着しました

帰りのバスの中で携帯をカチカチ。「下山したよ」とか「ゴメン、写真撮れなかった」などのメールを飛ばしています。バスに乗ると眠くなっちゃいますね~。携帯をガチャンと落としちゃいました(笑) 奥多摩湖の横を通って気が付けば奥多摩駅に到着です。鴨沢バス停から奥多摩駅までの料金は610円です。

 速攻で奥多摩温泉「もえぎの湯」へ

表面は温かくても体の芯は寒いままですので温泉に行って温まりにいきます。他の登山者の方は駅に向かっちゃいましたね。温泉に入ってヌクヌクと温まり気分もリフレッシュ。十分サッパリ満足したところでお待ちかねの冷えた生ビールをゴクゴクと飲みます。「く~~~~~、体中に染み渡るぜ(´∀`) 」

最後まで見てくれて有難う御座いました(^o^) 今回の雪山登山は辛い経験の中に様々なドラマがありました。小屋の方から話しを聞くと、やはり12月であの積雪量は多いとのこと。特に金曜が一番最悪だったようで、そう・・・私とグループさんが三峰神社から登ったあの日なんです。ラッセルがなければ当日中に雲取山荘まで到着出来たことでしょう。5時間で辿り着けるハズが倍以上の12時間かかったのにはビックリです。