金時山  2013年1月5日  天気:曇り

年末年始の長期連休。ゴールデンウィーク並みの連休に家でぐ~たらした生活を送っていたらたら、思っていた以上に体が鉛化して動かない。これは正直マズイと思った。寒いからと言って体を動かさないのはいけない!前々から考えていた金時山登山を実行に移すチャンスだ!今年最初の登山は箱根の金時山。好きな東海道線に揺られて箱根に向かいます。

 8時00分 東海道線のグリーン車

東京駅から小田原駅まで東海道線に乗ってぶらり旅。グリーン券を購入して新幹線座席タイプの車両に乗れてご満悦な私(笑) そうなると一緒にお供したくなるのが駅弁です。東京駅の構内にある駅弁屋で毎回どれにしようかな~なんて選ぶ楽しみもこの登山には付き物です。「神戸のあっちっちステーキ弁当」を選択。弁当箱から出ている白いヒモをひっぱると熱気が出る仕組みで、思ったよりハデに蒸気が出てテーブルを濡らしてしまいました(汗) やべぇ~!

 9時00分 JR小田原駅

1時間半程かけて小田原駅に到着しました。ここでグローブを車内に置き忘れてしまったことに気が付きましたが、既に電車が東京に向かってしまった後なので手遅れ状態。仕方ありません、諦めましょう。お次は小田原駅から箱根登山鉄道に乗って箱根湯本駅に向かいます。

 9時45分 箱根湯本駅


箱根湯本駅に到着。内装が完全にリニューアルされて綺麗になってるな。前に来たときは小汚い内装だったので新装した姿がとても明るく見えます。次はバスに乗り換えて登山口まで向かいますよ。あ、そうそう。「えう゛ぁ屋」って知ってます?駅新装に合わせて出店したのかな?金時山登山口まではバスを利用しますが、そのバス停は駅とは反対側に設置されておりますので見つけにくいです。箱根観光サイトで場所を前もって確認しておくのが良いですね。

 10時30分 仙石バス停付近

仙石停留所で降ります。雪がチラホラ降ってます。ちょっとこれはマズイかな?なんて思ってはみたものの次第に止んできたので一安心。ここから金時神社入口までは10分程の散歩となります。途中右手にローソンがあったのでカイロを購入。

 10時50分 登山口到着


路肩にまで木々が覆う道は暗く寂しく正直心細いモノです。次第に木々が立ち退き始めたら金時神社入口のバス停留場が見え、またその付近に金時山に向かう標識、案内板も出てきます。その矢印の先がゴルフ場の駐車場となっていて、まずはここを突っ切っていきます。

 11時00分 金時神社はとても静かでした

登山道を進んで間もなく金時神社(公時神社とも言うらしい) が出てきます。神社内で何気なく左を向いたらマサカリ登場!さ、さずがは金太郎伝説が眠る山だ。でもあんなに大きなマサカリじゃあ持った瞬間に押しつぶされてしまう!あ、でも金太郎なら簡単に持ち上げられるか。

 登山道は平凡

ゆるやかな登山道に粉雪が舞っています。まだザクザク踏める雪でありアイスバーン化にもなっていないので余裕の表情で進めます。一旦止んだ雪も気付くとチラホラ降り始める微妙な天気で、何だか不安定な天気になっています。これはアイゼン使う可能性出てくるかな?

 11時10分 金時山宿り石

大きな石が見事に裂けている金時山宿り石です。最初は何か意味ありげな石と思っていただけであって、その名所を知ったのは実は帰った後でした。大きいとその重みに石が耐えられなくなって裂けてしまうって話しを聞いたことがありますが、まさにこう言うことなんだな。

 11時30分 雪が徐々に出始めました


雪も目立つようになり、また霜柱が群生してそこを歩くたびにザクザクと音が響き、直に雪の感触が伝わってきます。気温はかなり低いでしょうが、たくさん歩いて体が火照っているのでとても温かく、また今日は風も吹いていないので非常に快適な登山が楽しめています。また途中にススキで有名な仙石原(写真左下) と、明神ヶ岳(写真右下) が見られます・・・が、雲がとても多くどんよりして、よく望めない。この調子じゃあ山頂からの景色はおあずけだな。

 11時40分 矢倉沢分岐

矢倉沢分岐まで到着し、金時山の山頂までは残りところ20分となります。太陽の光が差し込んでも木々で陰を作ってしまうためか、この辺りは雪ではなく氷、アイスバーン化した道が思いっきり出てきます。軽アイゼンを取り付ける方や、そのまま挑む方と見事なまでにバラバラ。ちなみに私はと言うと軽アイゼンを持参していますが、そのまま挑む派に加わりました。

 一番の難所


写真に写る粉雪は見事なまでにガチガチのアイスバーン化と変貌を遂げています。これは危ない言うより危険です。滑る滑る。前を歩く人、後ろを歩く人、みんな滑っています。そして私も滑ります(笑) 登山路に備え付けてあるロープが無かったら完璧にアイゼン装着でしたね。

 12時10分 山頂も、あいにくの曇り空

山頂は強風に見舞われてとても寒い環境下になっています。「寒い!」って声があちらこちらから聞こえてきます。マサカリのレプリカ(でもちょっと重い) が山頂モニュメント看板のすぐ下に置いてあったので、それを持ちながら一枚記念写真を撮ってもらいました。景色は完全に雲の中に隠れてしまい、天下の秀峰のメインである富士山もガスの中。山荘で温かい豚汁を食べました。

 下山は下山で大変


アイスバーン化した道が解け始めて土と混ざってぐちゃぐちゃになっています。これはこれで困る。少し解けているだけであって、別にアイスバーン全部が解けているわけではないので、油断すると滑り、ダブルヒットで靴が汚れます。下山は往路とは違う明神ヶ岳方面を歩いてみましょうか。矢倉沢分岐から明神ヶ岳方面を進みます。

 13時05分 矢倉沢峠に来ました

帰り途中で少し気を良くしてしまい、ちょっとした油断から滑って前かがみになって茂みの中に突っ込みました(汗) 折れたクマザサの尖った茎が目の上をかすめ、危うく一大事になるところでした。これは反省。矢倉沢峠まで来たら、ここから金時登山口方面を目指します。

 ようやくゴールです


登山路は何人もの登山者によって踏み固められて雪が全く残っていません。矢倉沢峠から20分もすれば階段や電柱が見え始め、ようやく金時山登山口に到着、無事に下山したぜって気持ちになります。なお、車道を下りた先には左手にローソンがあります。

 13時40分 右の写真が仙石バス停

金時山も無事に下山し、残すは箱根湯本駅に戻るだけとなります。バス停は行きで降りた仙石停留所から乗るのがベストです。ローソンから10分ほど箱根湯本駅に向かった所にありますので歩きます。このバス停からバスの便が増えるので都合がとても良いんですね。疲れた体にバスの揺れは心地よく、気が付いたらいつの間にか眠ってしまいました。最初から最後まで寒い中での登山ではありましたが、それも終わってしまえば満足感に変わります。

帰りのバスの中で完全に爆睡・・・そんな中、国道1号線で渋滞が発生してしまい、箱根湯本駅に着いたのは15分遅れの14時50分。場所が遠いと帰宅の時間まで気を配らないといけないので、そこが最大のネック。金時山ですが、寒さよりもアイスバーン路が一番危険でした。軽アイゼンを着けなくても登れないことはないですが、万が一のことを考えれば持参推奨!