八幡平 2014年6月27日 天気:曇り
【補足】今回通った道は全舗装だったので、登山靴ではなくトレッキングシューズでも十分です
"はちまんたい" と読みます。晴れるのか雨が降るのか、1日単位で予報がグルグル変わる日が毎日のように続く梅雨の時期は正直「イヤ」の一言。関東圏内の山のほぼ全てが雨!こんな予報がバンバン出されてしまって脱力感も相当なので、梅雨の影響をあまり受けない北海道や東北に的を絞って調べます。天候ヨシで日帰りを達成させるとなれば・・・岩手県と秋田県の県境の八幡平しかない!よし!行こうぜ!
5時50分 JR大宮駅に着いたけど |
京浜東北線を降車し、新幹線改札へ歩いたってところまでは良かったんですが、新幹線って6時にならないと営業しないんですね。これまで何度も新幹線を利用してきたのに全く知りませんでした。入口は頑丈に閉じており、そして「6時より営業いたします」と注意書きがシャッターにしっかりと(_ _|||)
新幹線の車窓から |
過ぎゆく景色の変化が早い早い!現在岩手県内を通過中です。
9時20分 きたぜ東北!JR盛岡駅! |
東北新幹線やまびこに乗車しました。休日の観光客混雑を避けるって目的で平日を選びましたが、返って平日は平日でサラリーマン乗車率が高く結局ダメ(笑) 「はやぶさ」「こまち」「やまびこ」の全新幹線の指定席、グリーン車までが満席となる事態!切符は早めに購入しておかなくちゃダメですね。
バス停はこちらです |
目的のバスは駅東口前のバスロータリー3番停留所からの出発。「9時42分の八幡平頂上行き」のバスとなります。これに乗れなかったら今日の計画は終わっていました。それと周辺にコンビニないかな?ってウロウロしましたけど全然見つかりません!駅前なのになんで??バス料金は1,360円です。
11時5分 バスの時間調整のため臨時休憩 |
思いのほか予定時間よりも早く進んでしてしまったようで、途中の松尾鉱山資料館で臨時の休憩が入りました。せっかくなので外の空気を吸いにいきましょう。ふぅ~自然の中の空気って気持ち良いですね~
11時50分 八幡平頂上の停留所 |
気温は17度前後で周囲は森や緑ばかりで山に来たって感じがします。登山口は写真左側からです。飲料水の現地購入は可能ですが、食料の調達はかなり難しそう。クッキーや饅頭じゃあ昼飯には合いません。あ、でも軽食コーナーがありますので、昼食にはそこを利用すれば問題解決だ。
じゃあ出発しましょ |
車道の下を通って階段を上がれば八幡平への登山口。吹く風が涼しく心地よく、周囲を見渡せば高山植物が綺麗に顔を出し、天気は微妙ですがそれでも眺望できる景色にホッと一安心。雨が降ったりでもしたら雷もオマケに付いてきますからね。黄色い花のミヤマキンポウゲが綺麗に咲いています。
県境登山口から見返峠を経て山頂へ |
バス停最寄りの八幡平登山口は"県境登山口" とも呼ばれています。今回は県境登山口から見返峠を経て山頂を目指すルートを辿ります。雲は厚いですが眺望は可能。岩手山もしっかり見えますね。
12時00分 ガマ沼と八幡沼の間にある場所 |
道は完全なまでの舗装で歩きやすい。でも石がボコボコしている道なので逆に歩きにくい!前方に展望台が見えてきた所で一旦休憩でも取ろうかな?左手にガマ沼が、右手に八幡沼が見えてきました。
12時15分 あれ?八幡平の山頂に着いてしまった |
休憩後、なんと10分程で着いてしまった!ここが八幡平山頂で、周辺は樹木に囲まれているため眺望は全くダメ。数年前にはあった木造の展望台は、取り壊されたのか修復するのか不明ですが6月27日時点はありませんでした。県境登山口から山頂までは片道25分の距離。完全にハイキングですね。他の登山者からも「え?もう着いたの?」と言った驚きの声が聞こえてきます。
メガネ沼に立ち寄ってみました |
山頂から単に戻るだけでは面白くないので、メガネ沼を経由する別道を通って戻りましょう。そんな途中で見つけたメガネ沼ですが、ゴメンなさい・・・一枚の写真で全景撮れませんでした。メガネに確かに見えなくもないですね。沼の色が黒に近くとても深そうだ。綺麗とは思えず恐怖しか感じられない(*´Д`)
スタート地点付近に戻り再び周回 |
登山・・・ではなくハイキングは往復40分足らずで終了となり、過去最大の短時間登山でした(笑)
なので他のコースを歩いて八幡平をもう一度回りましょうか。先ほどはガマ沼の方へ向かいましたので、今後は八幡沼を回り込むコースへ向かってみましょう。あと、分岐点が多いためコース説明が難しい(汗)
八幡沼が目の前に現れた |
前方に見える大きな沼が八幡沼なんですが、なんか尾瀬とダブりますね(*´∀`*) これはスゴイ!樹木やクマザサが茂る場所から湿原に突然変わり、群生する植物も一気に変化。平日効果で歩く人もまばらでとても静か。立ち止まって目を閉じれば、辺りからは風の音と鳥のさえずり、そして登山者の楽しい声が。湿原上に白い小さな点がいくつか見えると思いますが、あれは全部「水芭蕉」です。
13時00分 「源太分れ」って分岐点 |
木道の道が奥へ奥へと続き、花や湿原、たくさんの自然が目を楽しませてくれます。そういやぁウグイスがいるな。生息場所のイメージは里山って感じがするけど、まさかこんな場所にまでいるとは思わなかった。それにライチョウそっくりの鳴き声も聞こえましたが、よくよく聞きとればカエルの鳴き声に近い。
13時00分 まさに自然の宝庫! |
八幡沼から流れる水が川となり、川の周囲には生き物を育む大地が作られ、大地に上には様々な生き物が営みを飾る。深田久弥が八幡平を「八幡平の深化は高原逍遥(気ままに歩くこと)
にある」と評価をしておりますが、確かにその通りだなと思いました。歩いていて清々しい気分になれるんです。自然は不思議だな。
13時10分 ここが八幡沼です |
八幡沼の真ん前まで来ました。沼の真横に道が続いている場所もあるので、誤って足を滑らすと沼に浸かって悲惨な目に遭います(>_<)
透明度抜群の沼で、見る場所によっては青々としていて綺麗もそうなんですが、それが黒に見える時もあって不気味な感じです。鳥が泳いでいると思いましたがいないですね。
陵雲荘を通り過ぎガマ沼へ |
八幡沼を見たら再び本線へと戻ります。そして数分後には陵雲荘(避難小屋) に到着。木道の横にはケイバイソウが大量群生していますねぇ~。この辺りには休めそうなベンチが何点か設けてあって、そこで昼食を取る方が数名いました。私はもう少し先にある展望場所で昼食を取ることにします。
13時30分 昼食Time! |
いつもとは違った昼食にしたいと思い、おにぎりではなく駅中にあったパン屋で購入しました。
風もなく穏やかな天気で、時より太陽が顔を出してくれたりします。湖面ならぬ沼面に写る水の反射光と樹木がとても素晴らしく、そのダブルが揃った時は周りの登山者からの歓声と、一斉に写真を撮り始める大移動があって、グループで来た20名の一斉移動&撮影ですから、それはそれは圧巻でした(笑)
14時00分 県境分岐点に戻ってきた |
昼食を終えて景色を十分に堪能したら、次は温泉に向かいましょうか!事前プランを計画したおかげで時間配分や行動がとてもとりやすく、何よりもゆったりして動けるのが一番嬉しい。県境登山口まで戻り、ショップで八幡平の登山バッチを購入したら八幡平樹海ラインを通って藤七温泉に向かいます。
奥に見えるのが畚岳(もつこだけ) |
時間がたんまりあれば登ってみたいと思った畚岳です。少しだけ雪渓が残っていますね。
14時25分 藤七(とうしち)温泉 彩雲荘 |
車道を歩いて十数分。硫黄の臭いが増し始め温泉が近付いてきたなと実感。彩雲荘が見えるようになったと同時に白色の温泉がチラホラ見えるようになりましたが、露天風呂は見事なまでの丸見えです(汗) 内風呂もありますが、露天風呂は思った通りの開放感抜群!しかも混浴。ただそれは別としても、自然の中、開放感のある温泉ってそうそうないので一度は入ってみる価値アリです。入浴料は600円。
岩手山がデカデカと! |
温泉後にビールを飲んで「くぅ~」の一言。500mlが520円で驚いた!安い!その後バス待ちの間ブラブラ。岩手県にある山だから岩手山・・・かな?ようやく顔を出してくれました!あっちにも登りたかった。
15時25分 盛岡駅行きのバスが到着 |
彩雲荘の目の前にあるバス停(藤七温泉) で15時27分のバスに乗車。始発の蓬莱境バス停からは1コ隣の位置です。盛岡駅(17時46分着)
に無事に戻り、早速新幹線の切符を購入するため足早で駅へ。はやぶさに乗って帰りたいと思ったんですが、なんと17時台と18時台の指定席とグリーン車が完売!? ちょっと唖然となりましたが無事に19時50分発の切符を購入。きっとサラリーマンの帰宅ラッシュだろう。
18時05分 市内散策 盛岡城跡公園 |
出発まで約2時間の空き時間か~。駅にあった地図で何かないかな~と周辺を調べたところ、盛岡城跡公園を発見。一番興味を持ったので行ってみましょう。土地勘が全くない私にとって1km先の場所に向かうのも一苦労(笑)
公園内はとても静寂な雰囲気でしたね。堀はないのかな?階段を上がって展望場所から岩手山が見えるか探してみましたが、山は見えるけど、どれが岩手山なのか全然分かりません。
18時40分 市内散策 美味しいラーメン屋 |
まだ1時間以上の空き時間がありますので夜ご飯にしましょう。スマホ検索で「盛岡駅 ラーメン」と調べたところ"ねぎぼーず"
がヒット。このお店を探すのに駅の反対側に間違って行ったり迷ったりと苦労が絶えなかった(泣) 盛岡駅から歩いて数分です。味噌ラーメンを注文し早速頂戴しましょう。お、評判通り美味しいじゃないか!写真にはラーメンしか写っていませんが、隣にビールがあるのは言うまでもない(笑)
19時40分 東北新幹線はやぶさ36号に乗車 |
東北新幹線、初のはやぶさ乗車です。駅に入線だしスピードもそんなに速くないだろうと思って新幹線の写真を撮ったら見事なピンボケに(涙) 盛岡を出発して仙台、大宮、上野、東京の順番に進みまして、やまびことは違いさすがに早いと実感。グリーン車を利用しプラス料金4,100円が加わり約17,000円になりましたが気にしません。グリーン席でホットコーヒーを嗜みながらくつろぐ私。あぁ~充実しているな~(´ー`)
八幡平はミニ尾瀬の雰囲気があり自然宝庫の散策路は綺麗の一言。登山とは別に思わぬ景勝地を発見できて良い思い出となりました(^_^) それと盛岡駅にあった龍泉洞の広告を見かけた時は絶対立ち寄ってみたい!と思ったんですが、八幡平とは逆方面だし、距離にしても約90km先、岩泉線は廃線になってますし直通バスの時間も上手くいかない(泣) 計画は頓挫しましたが岩手山に行った際には見学してみたいもの。
コメントをお書きください
みやっち (日曜日, 29 6月 2014 23:55)
こんばんは!
新幹線使って東北八幡平を攻めるとは!僕も去年同じように新幹線使って八幡平登りましたが、同じような志でうれしいです(笑)
八幡平は山頂はちょっと残念ですが、広大な高層湿原が素晴らしく、尾瀬を超えるような世界観ですよね。
お金はかかりますが、それに見合う景色と経験得られれば全然損した気分にはなりませんもんね!車を持っていないので、どうしても公共交通を駆使することになりますが、YukiHideさんも似たようなスタイルで登山してらっしゃるようなので、機会があればぜひご一緒させてください!
YukiHide (月曜日, 30 6月 2014 22:08)
みやっちさん、こんばんは!
コメありがとうございます!
八幡平までは500kmオーバーのため、ここは思い切って新幹線を利用しました。お金が・・・と思うのはその日だけで、過ぎてしまえば気にしないものですね(笑) 加え八幡平の魅力はスゴイの一言でした。晴れだったらもっと良かったな~。実はみやっちさんのレポを事前に見ており、盛岡駅の東口3番停留所の位置をメモしていました。おかげさまで問題なく辿り着けました!
私のスタイルは日帰りだと基本車を使用しており、距離がありすぎる(上高地や八幡平)、公共交通機関が十分に敷かれている(雲取山や八ヶ岳)、宿泊をする(アルプス縦走)・・・となると電車やバスに変更しています。でもこれから登りたいと思う山のほとんどは距離がありすぎて車は不便なため、将来、公共交通機関の頻度はグッと上がると思います。例えば聖岳や笠ヶ岳、八甲田山や大山(だいせん) などなど。
と言う感じですが・・・どうでしょうか?機会ありましたらご一緒しましょう!
ちゅーた (木曜日, 03 7月 2014 00:38)
YukiHideさん、こんばんは☆
白馬の次は八幡平ととっても素敵な山旅をされていますね^^
八幡沼きれいですね!
ゆったりまったりのんびり、ランチタイムにはピッタリの場所ですね。
尾瀬のような湿原が広がる景色は写真を見ているだけで気持ちが良くなりますね...♪
上の2人のコメを見ちゃいましたが、わたしもみやっちさんに同じく車がないため(しかも免許もなしw)電車をよく使うのでお2人のレポはとっても参考になります!
いつも詳しくありがとうございますー♪
わたしの体力だとみなさんについていけるか心配ですが、機会があればぜひご一緒させてくださいね^^
ポン酒館もいいですね...笑
また素敵な山レポ楽しみにしています!
八幡平おつかれさまでした!
お膝もお大事に☆
YukiHide (日曜日, 06 7月 2014 17:07)
ちゅーたさん、こんにちは!
いつもコメありがとうございます!
八幡平だけでなく岩手山まで足を延ばそうと計画を立てていましたが、今回は天候事情で八幡平のみの登山レポになってしまいました。でも八幡平は魅力溢れる世界でしたから結果オーライ(笑) 久々にランチ含め満足できる登山(ハイキング?) でした(^o^)
ありがとうございます!お役立て頂けてこちらとしても嬉しい限りです!そうですね、ご都合あえば、機会ありましたら是非行きましょう!ぽんしゅ館も良いですね~、前回の白馬岳リベンジが達成出来て大満足ですし(笑)
次の登山の時も膝には気を付けます。